虫歯のできるまで(2)

初期虫歯では穴があいていません。
しかし、内部では「脱灰」が進行しています。
ある程度進むと表面が崩れて虫歯の穴があくのです。

歯の一番外側は「エナメル質」で覆われています。
虫歯の穴がこの「エナメル質」に限局している場合、
検診等で「C1」と判定されます。

「エナメル質」はほとんどが無機質から成っていて
とても硬いのですが、痛みを感じる事ができません。
気づかないでそのまま過ごしていると
「エナメル質」の内側にある「象牙質」まで到達していまいます。
ここまで来ると痛みなどの症状が現れます。→「C2」
虫歯菌の出す毒素で歯の神経に炎症が起きているからです。

さらに進行すると、
虫歯の穴が歯の神経が入っている部屋にまで到達します。→「C3」
今度は、虫歯菌が直接歯の神経に感染します。
痛みはさらに増し、ズキズキして夜も痛みで目が覚めるくらいです。→「歯髄炎」

すべての人で必ず痛みなどの症状がでる訳ではありませんが、
概ねこの様に虫歯は進行してゆくのです。