虫歯のできるまで(4)

前回は歯の根っこに病巣できて
中に溜まった膿みが出口を求めて
色々なところに噴火口を作るという話をしました。

噴火して膿みが出ると
内部の圧力が軽減して
痛みも少しよくなります。

ただ、顔の内部には
組織の密度が疎なところがあって、
そこに向かって炎症が進んでいくと
一気に炎症が拡大し
熱が出て、下あごの周りや首が赤く腫れ上がったり
することがあります。→「蜂窩織炎」

まれではありますが、
さらに炎症が首から下へと進み胸の辺りに達すると「縦隔炎」となり
生命の危機が生じることにもなりかねません。

最後は少し怖い話になりましたが、
現在ではここまで治療を受けず放置されることは
少ないと考えられます。

いずれにしても、
虫歯は小さいうちに治すのがいいようですね。