エナメル質形成不全

歯の表面はエナメル質というとても固いもので覆われています。
このエナメル質は、人間の体の中で一番固い組織と言われています。

 

エナメル質形成不全とは

エナメル質形成不全とは、特にお母さんが妊娠中、何らかの原因で、赤ちゃんの歯にエナメル質がうまく作られない病気です。
エナメル質形成不全は、乳歯だけなく、永久歯にも見られます。永久歯では約10%、乳歯ではそれよりは少ないようですが、珍しい病気ではありません。

 

エナメル質形成不全の特徴

エナメル質形成不全の主な特徴として、歯の表面に次のような状態が見られます。

  • 歯の表面が黄色や茶色がかっている
  • 虫歯でないのに歯の表面にくぼみがある
  • 歯の表面に白斑がある など…

 

エナメル質形成不全になる原因

エナメル質形成不全は、色々な原因が考えられています。

乳歯が、エナメル質形成不全になるケースとして、母親からの栄養が不十分になることから、早産で生まれた子どもにエナメル質形成不全が多く見られるようです。また、妊娠中の母親が栄養不足だった場合も同様のようです。
また、生まれてからは、乳幼児期の発疹性の病気や高熱になる病気、歯を強くぶつけるような外傷、ひどい虫歯によってもなる可能性があります。また、生まれてからのエナメル形成不全は、乳歯だけでなく、永久歯にも影響を及ぼすことがあります。

 

エナメル質形成不全の治療法

エナメル質形成不全と言っても、部位や状態などによって治療法が異なってきます。
前歯などの見た目が気になる部分の場合には、歯の黄ばみを漂白するホワイトニングをしたり、着色の部分を削ってプラスチック樹脂で詰めたり、ラミネートベニアやセラミックなどを使っやかぶせ物をすることで見た目の問題を解決することができます。

状態が軽度のものでは特に治療が必要ない場合もありますが、健康な歯に比べて歯の表面を覆っているエナメル質が薄く弱い傾向にあります。
定期的に歯科医院に通い、検診やフッ素を塗布で歯質強化してもらうなど、適切なケアを行うことで、虫歯発生のリスクを少しでも減らすようにしたいものです。


特に不安になることはありませんが、「エナメル質形成不全かな…」など疑問や不安がある場合には、ぜひ、仙台つつじがおか歯科にて、ご相談ください。