こんにちは!歯科衛生士の松田です🐻❄️
最近は気温が下がってきて冬が近づいてきましたね❄️みなさん体調に気をつけてください!
みなさんは「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことがありますか?
お口の健康というと、むし歯や歯周病を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、お口には食べる、飲み込む、話す、呼吸するといった、毎日の生活に欠かせない大切な役割があります。
年齢を重ねるにつれて、歯や歯ぐきだけでなく、お口周りの筋肉や舌の動きなども少しずつ衰えていくことがあります。このように、お口のさまざまな機能が低下した状態を「口腔機能低下症」といいます。
口腔機能の低下は、最初のうちは自分では気づきにくいこともあります。今回は、口腔機能低下症の症状や原因、予防方法について分かりやすくご紹介します。
口腔機能低下症にはどんな症状がある?
口腔機能低下症には、主に次の7つの症状があります。
① 口の中が不潔になる(口腔衛生状態不良)
舌の表面に白い汚れ(舌苔)が付着したり、口の中の細菌が増えたりする状態です。口腔内の清掃が不十分になると、むし歯や歯周病、口臭などの原因にもなります。
② 口の中が乾燥する(口腔乾燥)
唾液の分泌量が減り、口の中が乾きやすくなる状態です。食べ物が飲み込みにくくなったり、会話がしづらくなったりすることがあります。
③ 噛む力が低下する(咬合力低下)
歯の本数が減ったり、噛み合わせが悪くなったりすることで、食べ物をしっかり噛む力が弱くなります。硬い食べ物を避けるようになることもあります。
④ 舌や唇の動きが悪くなる(舌口唇運動機能低下)
舌や唇を動かす力や速さが低下すると、滑舌が悪くなったり、食べ物を口の中でうまく動かせなくなったりします。
⑤ 舌の力が弱くなる(低舌圧)
舌の筋力が低下すると、食べ物をまとめたり、喉の奥へ送り込んだりすることが難しくなります。
⑥ 食べ物を噛み砕く力が低下する(咀嚼機能低下)
食べ物を十分に噛み砕けなくなり、食事に時間がかかったり、硬いものを食べにくくなったりします。
⑦ 飲み込む力が低下する(嚥下機能低下)
食べ物や飲み物を飲み込む機能が弱くなり、食事中にむせたり、飲み込みにくさを感じたりすることがあります。
これら7つの項目を歯科医院で検査し、一定の基準で3項目以上に該当すると口腔機能低下症と診断されます。
■口腔機能低下症になる原因は❓
主な原因の一つは加齢です。年齢を重ねると、舌や唇、頬などのお口周りの筋肉が少しずつ衰え、唾液の分泌量も減少することがあります。
また、歯を失ったままにしていたり、むし歯や歯周病を放置していたりすることも、お口の機能が低下する原因になります😔
さらに、柔らかいものばかり食べる習慣や、会話をする機会が減ることなども、お口周りの筋肉を使う機会が少なくなることにつながります。
口腔機能低下症は高齢の方だけの問題ではありません。早い段階からお口の健康に関心を持ち、予防していくことが大切です。
■口腔機能低下症を予防するには❓
口腔機能の低下を防ぐためには、毎日の生活の中でお口をしっかり使うことが大切です。
① 毎日の口腔ケアを丁寧に行う
歯磨きだけでなく、歯間ブラシやフロス、舌の清掃なども取り入れ、お口の中を清潔に保ちましょう。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。
② よく噛んで食べる
食事の際は、一口ずつよく噛むことを意識しましょう。さまざまな食材をバランスよく取り入れ、お口周りの筋肉を使うことも大切です。
③ お口周りの体操をする
舌を前後左右に動かしたり、口を大きく開けたり閉じたりする体操がおすすめです。また、「パ・タ・カ・ラ」と繰り返し発音することも、舌や唇を動かす練習になります。
④ しっかり会話をする
家族や友人と会話を楽しむことも、お口周りの筋肉を使う良い機会になります。歌を歌ったり、声を出して本を読んだりすることもおすすめです。
⑤ 定期的に歯科医院で検査を受ける
歯や歯ぐきの状態だけでなく、噛む力や舌の動き、飲み込む力なども確認してもらいましょう。早めにお口の機能の変化に気づくことが大切です。
■まとめ
口腔機能低下症は、食べる・話す・飲み込むといった、毎日の生活に欠かせないお口の機能が少しずつ低下していく状態です。
お口の機能が低下すると、食事を楽しめなくなったり、栄養が不足したりするだけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があります。
大切なのは、歯を残すことだけでなく、残した歯を使ってしっかり噛み、おいしく食べ、楽しく会話ができる状態を維持することです😼
「最近、食べこぼしが増えた」「むせることが多くなった」「硬いものが食べにくくなった」など、少しでも気になる変化があれば、ぜひご相談ください。
いつまでも自分の口でおいしく食べ、笑顔で毎日を過ごせるように、今からお口の健康を守っていきましょう!
