一次救命の方法とAEDの使い方について

みなさん、こんにちは!

宮城県仙台市宮城野区の 仙台つつじがおか歯科の歯科衛生士、岩本です。

 

 

さて、当院では患者様やスタッフにもしもの事があった時に備え、AED(自動体外式除細動器)を設置しています。

 

AEDとは、心停止した心臓に電気ショックを与え、心臓の鼓動を正常に戻す救命器具です。

今日は、一般の方でもできる一次救命法についてお話していきたいと思います!

 

 

【AEDって何?】

心室細動になった心臓に対し、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための機器です。

 

 

【AEDって誰でも使えるの?】

医療従事者以外の一般の方でも使う事ができます。

仙台市をはじめ全国の消防局、日本赤十字社、医師会では、使い方の講習を受ける事ができます。

 

【AEDを使うタイミングを見ていきましょう!】

日本医師会の救急蘇生法HP www.med.or.jp/99/ を確認してください。

 

負傷者を発見したら…

①反応の確認「大丈夫ですか?」「もしもし?」と声掛けし、肩をたたきます。反応がなかったら…?

②まずは協力者探しと119番です。

「誰か来てください」と大きな声で人を集め、「あなたは119番通報して、反応が無いことを伝えてください」と頼みます。

別の協力者がもう一人いたら「あなたは、AEDを持ってきてください」と指示します。

※もし1人しか協力者がいない時…上記の内容を順に行うよう伝えます(あなたは別にやることがあります)

※もし1人も協力者がいない時…相手が8歳~大人の場合、あなたが119番通報し、AEDが近くにあることがわかっていれば取りに行きます。

相手が8歳未満の場合まず心肺蘇生法を2分間行ってから、119番通報、(近くにある事がわかっていたら)AEDの準備です。

③呼吸の確認(呼吸していなかったり、しゃくりあげるような不規則な呼吸の場合、すぐに胸骨圧迫30回…強く5㎝の深さまで、速く100~120回/分、絶え間なく)

④気道の確保(嘔吐物・異物がある時は横向けにし吐出させる→仰向けにし、片手を額に当ててもう片手の人差し指と中指で顎先を上に向ける)

⑤人工呼吸1回1秒×2回(技術と意志があれば行います。できない状況なら省略しても良いですが、窒息・溺水・小児の場合は行うのが望ましいとされています)

⑥まだ呼吸をしていなければ胸骨圧迫30回(AEDが到着するまで繰り返します)

⑦AEDの電源を入れる(ふたを開けると電源が入る機種もあります)

⑧電極パッドを装着し、音声ガイドに従います(AEDが教えてくれます!)

⑨電気ショック(除細動)ボタンをいざ押すときは、あなたは「みんな離れて!」と声を出し、身振り手振りも使ってその場の全員に離れるように指示します。

⑩終わり次第、ただちに⑤⑥を繰り返します(救急隊が来るまで)

 

救急車を呼んでから到着するまでは、どうしても時間がかかります(平均8~9分)

その間、心臓が止まってから1分経つと救命率は7~10パーセント下がってしまいます。分数が長くなればそれだけ救命率も下がります。

救急隊が来る前に、あなたの行動で助けられるかもしれません。

私は上級救命講習を受けた事がありますが、ぜひこのブログを見てくださっている皆さんにも受けてほしいです。

想像してみてください…大切な人に、もしもの事があった時に、何もできずに見ているだけってすごく苦しいですよね。

医師会や日本赤十字社、消防署などで講習を受けられますので、問い合わせてみてください。