詰め物が外れる…②

続きになります(o^^o)

 

詰め物や被せ物にとってお口の中の環境は過酷です。

銀歯の詰め物(インレー)であれば、むし歯の深さにもよりますが、詰め物は厚さが1mmしかない場合もあります。このくらいの厚さでは、かみ合わせの力がかかるたびに、銀歯はたわもうとします。つまり、歯から剥がれる動きをします。このような力に接着剤が耐えられなければこの銀歯は外れるということになります。銀歯に厚みを作ればいいのでは?とご意見があるかもしれません。しかしそれでは健康な歯質を削ることになります。

「硬いものを噛んだわけではないのに外れた」とおっしゃる方もいますが、先ほどの例はたわもうとすることの繰り返しで外れるという事態が起きました。詰め物や被せ物が外れる原因には、「硬いものを噛んだ」や「転んで歯をぶつけた」など一瞬の大きな力のほかに、繰り返しかかった力の積み重ねのせいであることも多いのです。

①の記事でもお話ししましたが、お口の中は過酷な環境です。よって、詰め物や被せ物が外れる原因は1つに限らないのです_:(´ཀ`」 ∠):

・たわもうとする繰り返しの力

・接着剤の劣化

・詰め物や被せ物の劣化

・詰め物や被せ物の下がむし歯になった

・お口の中の清掃状態が不良

・一瞬の大きさな力がかかった(糸ようじや歯間ブラシで引っ掛けてしまった等)

などが考えられます。

 

しかし、外れることは悪いことだけではありません。( ・∇・)外れたことによって、詰め物の下にむし歯が見つかったので痛みがでる前に治療することができた!たわもうとする力が詰め物にかかって外れたので歯の根っこが折れなくてすんだ!という考え方もあります( ^ω^ )

詰め物が外れるということは、詰め物からの救急のサインかもしれません!(`・ω・´)

1度外れて、もし歯にむし歯が特になく、詰め物も合うようであれば再着といってとれたものをつけ直しすることもできます。しかし、同じ歯の詰め物が2回以上とれたときは、同じものをつけ直すこともできるかと思いますが、新しく作るという手段も1つの治療法です( ^ω^ )

詰め物を長持ちさせるコツは、お口の中を清潔に保つことです!これはむし歯予防と歯周病予防にもつながります。清潔に保つということは、お口の中のメインテナンスをするということです(^_-)これは歯科医院での定期検診を受けて、お掃除をしてもらえばいい!だけでは成立しません。メインはご自身のセルフケア(ご自宅での歯磨き)です。

例えば車は月に何回かは洗車をし、ガソリンを入れると思います。そして車検にも何年かに一度は行くと思います。だからこそ車は長く乗れるのです( ^ω^ )

歯も同じです。メインテナンスをしなければ長持ちはしません( ^ω^ )

 

また、12月になり、月末には当院は長い休診日があります。今年の診療は12月29日(土)までとなっておりますのでご注意ください。