歯の周りの構造

こんにちは、仙台つつじがおか歯科、

歯科衛生士の本田です。今回は歯の周りの

構造についてお話ししようと思います。

歯の周り、、、、

みなさんは歯の周りはどのようになっているか、ご存知でしょうか?(^_^)

まず、一番簡単なのは歯ぐきですね!鏡で見てみると、歯は歯ぐきに刺さっていると言ってもいいのでしょうか 笑

そして、歯ぐきの下には何があるでしょうか?正解は、骨です!歯槽骨という骨があります。

顎の骨と言われることもあるでしょう。歯は、歯槽骨という骨の中に埋まって立っていて、その上からさらに歯ぐきで支えられているのです( ´ ▽ ` )

さらにそれだけではなく、歯の周りには歯根膜という歯ぐきと歯をつないでいる組織もあります。

歯の周りは歯周組織と言われ、4つあります。

歯肉(歯ぐき)、歯槽骨、歯根膜、セメント質です。この4つ組織が歯を取り囲んでいます。

歯肉(歯ぐき)は辺縁歯肉と付着歯肉に別れます。辺縁歯肉は、衣服のえりのように歯の周りを取り巻いている狭い部分で、歯とは付着していないため、遊離歯肉ともよばれます。歯肉溝という隙間が存在します。付着歯肉は、辺縁歯肉と比べると硬く弾力性があり、その下にあるセメント質や歯槽骨に強く結合しています。

歯根膜は、歯の根っこの周りん取り囲む脈管系や神経を含んだ繊維からなる結合組織です。幅は約200μmです。機能は、咬む力による衝撃に対して緩衝力(ショックを吸収する力)かあり、緩和した咬む力を骨へ伝達します。また、歯を骨に結合させているのはこの歯根膜です(^_^)

セメント質は、歯の根っこの周りん覆う黄白色の骨様組織です。

歯槽骨は、歯根膜を介して歯を支えている顎骨の一部です。

4つの組織により、歯は支えられて立っているのです。

ここで、みなさんはインプラントは聞いたことはありますか?最近では名前だけでもご存知の方が増えてきました(^O^)インプラントとは人工の歯の根っこを歯槽骨に埋め込み、その上に歯をつけたものです。

インプラントは、人工の根っこを直接歯槽骨に埋め込むので、天然の歯と違って、歯根膜とセメント質は存在しません。そのため、天然の歯のように結合組織によって骨に強く結合しておらず、歯根膜からの血液の供給もないので、プラーク(歯垢)や外力に対する抵抗力が弱いと考えられており、インプラントの歯に歯周病が起きると、進行が早いと言われています。

 

歯の病気はむし歯です。そして歯の周りの病気は歯周病です。歯の周りがどうなっているのか理解しておきたいところですね( ´ ▽ ` )