乳歯から永久歯への生え変わり③

 

続きです( ・∇・)

 

次に、歯並びについてです。「乳歯の歯並びが悪い」とお話をいただくことが多いです。しかし、乳歯は生え変わるので、矯正治療は対象外です。矯正治療は基本的には永久歯のみですので生え変わってから行うことが多いです。しかし、歯並びだけではなく、顎の矯正が必要な場合があります。例えば、下の顎の成長が早い、上の顎の成長が早い……など様々ではありますが、上下の顎の成長バランスが整っていない場合です。こちらの場合ですと、小学生低学年〜高学年のまだ乳歯があり、顎の成長が大きい時期に行うものです。こちらは逆に永久歯が生えそろって、顎の成長が安定してきた時期だとすでに遅く、対象外になってしまい、大人になってから顎の骨を削るという手術になってしまうこともあるかもしれません。

矯正治療を行う時期は生え変わりの経過を観察しながら決める必要があります。ですので、乳歯が生えそろった頃(3歳頃でも)では全く予測ができません。生えそろった頃では、これからまだまだ顎の成長が起こります。

まずは、前歯4〜6本が永久歯に生え変わった頃(小学2〜4年生など)に一度、矯正歯科での検査を受けると良いです。当院ですと近くの矯正歯科さんに紹介させていただいています。

そして専門の矯正歯科さんで検査を受け、その子にとって矯正治療を始めるタイミングを決めることになります。これはとても個人差があります。

実は、私も矯正治療をしていました( ・∇・)私が初めて矯正歯科さんで検査を受けたのは小学3年生のときで、実際に矯正治療が始まったのは小学6年生でした。私は受け口といって、少しでしたが下の顎が前にでている状態だったのですが、顎の矯正は必要なく、小学6年生になり歯並びだけの矯正治療のため、永久歯に生え変わるまで待ってから治療が始まりました。

ですので、もしお子さんの歯並びが気になる場合は、矯正歯科さんでの検査のタイミングは生え変わりを観察しながらみていく必要があるでしょう。乳歯が生えそろったからといって、すぐに矯正治療を始めることはできません。乳歯だからという理由もありますが、みなさんは矯正治療の装置を見たことがありますか?( ;∀;)

歯1本1本にボタンのような金具をつけ、全てに針金を通すのが一番多い矯正治療の装置だと思います。ディズニー映画のファインディングニモのニモが捕まってしまう歯医者さんの子どもがつけている装置です( ;∀;)現在の矯正治療で行う装置と違って顔の周りに針金がありますがほぼ見た目は同じです。

あの装置を幼稚園や小学校低学年のお子さんがつけることは難しいです。当時小学6年生だった私もとてもストレスを感じていました(>人<;)大人の方でさえ経験されている方は、大変な思いをして治療したのだと思いますよ(>人<;)

経験談を含めて、簡単なお話にはなりますが、わからないことがあればいつでも当院スタッフにお声掛けください(o^^o)