人生山あり谷あり、お口の中も同じです!
皆さんこんにちは!仙台つつじがおか歯科の岩本です。
今日は効率的な歯みがきの仕方についてお話していきます。
毎日おこなう歯みがきですが、間違った方法で続けてしまうと様々なリスクが出てきます。
せっかく時間をかけて一所懸命やっていても、やり方によっては部分的にプラークや食べカスが、落としきれないまま何ヶ月も(いえ、歯科でのお掃除を定期的に受けていなければ数年単位で…)同じ所に溜まってしまっている可能性があります。
懸命にやればやるほど、間違った方法で歯やはぐきを削りすぎて、歯の寿命を縮めてしまっている事もあります。
特に歯医者で汚れの染め出し検査をしてもらったら、赤く染まった部分が多くてショックだった…
歯医者でお掃除をした直後はツルツルなのに、すぐに元のスッキリしない状態に戻ってしまう…
そんな方は歯みがきのやり方を見直してみましょう!
まず、毎日お口のお掃除をする前に意識していただきたい事が二つあります。
歯みがきでおこなう事は、食べカスをお口の外に出す事ではなく、歯の全ての面という面からプラーク(菌の塊)を適切な方法で削いで、剥がし落とす事です。
あなたが今からお掃除しようとしているお口の中は、歯と歯の間、歯とはぐきの境目など「デコ」の部分と「ボコ」の部分、つまりお山と谷がたくさんあります。
イメージとしてはお部屋の階段や、パソコンのキーボードのお掃除をする時と同じ要領です。
それを、大きなヘッドの掃除機や、幅の広いホウキ一本でお掃除しようとしても、何十分かけて丁寧にやっても谷の部分には届いていない可能性があるわけです。ところが何かプラスアルファの道具を適切に使えば、あっという間に綺麗にホコリ(プラーク)が剥がれます。
よくあるケースとしては、前述のパソコンのキーボードに例えると、
広い面だけ擦りすぎてキーの表記が消えて何のキーだかわからなくなっている(歯やはぐきが磨き過ぎてすり減っている)のに、狭いキーの間のホコリ(プラーク)は取りきれておらず数ヶ月分溜まっている…
こういった場合は、谷の部分でむし歯や歯周病が進行、もしくは全体的に知覚過敏になってしまっているケースが多いです。
基本は広い面から、狭い隙間の順番に。
歯ブラシもしくは電動歯ブラシ→ワンタフトブラシ→はぐきとの間に隙間がある場合歯間ブラシ→デンタルフロス、がオススメです。
ただ、まったく逆の順番を推奨している先生もいますので、お好きな方で大丈夫です。
歯は立体的な丸みのある形をしていますので、お山と谷があります。
お山となる部分には歯ブラシ・電動歯ブラシは当たりますが、谷の部分には当たりません。
全てのお山を磨いたら、あとは全ての谷を小さな器具で狙います。
歯と歯の間の谷と、歯とはぐきの間の谷(歯のはえぎわ)です。一つ一つ、丁寧に…
全ての山を登るためには、全ての谷を辿りましょう。近道はありません。
プラークは直接こすらないと剥がれませんので、鏡を見ながらしっかり器具を当てるようにしましょう!
具体的なやり方で迷う事がありましたら、ぜひご質問下さい。お待ちしております!