唾液の働きについて

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。

三寒四温という言葉があるように寒い日と暖かい日が仙台にも

交互におとずれていますね。

2月ものこりわずか、もう少しで3月なので

さらに春を感じられるような暖かい日が続くといいですね。

卒業、引っ越し、転勤などで仙台を離れることで

治療期間が限られたり治療を急がれるかたは

随時相談にも応じておりますので

よろしくおねがいします。

 

さて今回は唾液の働きについて説明していこうと思います。

まず代表的のものとして消化作用があげられます。

これは唾液がでることによって消化酵素がデンプンを糖にかえ

消化器で吸収しやすい形にするためです。

 

次に抗菌作用があります。

唾液がでることによってpHを一定に保ち外部からの細菌の侵入をおさえ

お口の中の雑菌の繁殖をおさえます。

 

さらに再石灰化作用があげられます。

唾液がでることによって歯の表面のエナメル質を修復し

食事によって産出された酸で歯の表面からミネラルが溶け出し

一時的に脱灰した歯を再石灰化によってエナメル質を修復し

もとに戻す効果があります。

歯科ではこの再石灰化をうながすため唾液の働き以外に

歯ブラシ指導、歯のクリーニングをおわった後にフッ素塗布をおこない

食事指導で間食などのとりかた、またはとるタイミングをアドバイスする

ことがあります。

 

あとは粘膜の修復作用があげられます。

唾液がでることによってお口を乾燥状態から守り

損傷した部位を修復する効果があるといわれています。

 

最後に味覚です。

甘味、酸味、など味蕾とよばれる感覚受容器が

唾液がでることによって正常に機能することで味を

感じやすくなります。

 

お問い合わせが最近多くなっているのが

お口の中が乾きやすい

口臭がする

食べ物が飲み込みずらい

むし歯になりやすい

口角炎ができた

などの症状があるかたは唾液の量が減少することによる

口腔乾燥症の可能性があります。

これらの症状に加え

目が乾燥しやす(ドライアイ)

関節痛がある

倦怠感がある

などの症状があるかたは自己免疫疾患のひとつである

シェーグレン症候群の可能性があります。

ステロイドや免疫抑制剤の投与がおこなわれていますが

原因療法ではなく対症療法となるため

かかりつけ医もしくは近くの医療機関を受診され

検査をうけられることをおすすめします。

このように唾液はお口にみならず全身の健康維持にも

重要な働きをおこなっています。

なにかお口のことでお困りの方は

お問い合わせください。