口腔習癖について

 

 

みなさん、こんにちは(((o(*゚▽゚*)o)))

仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の本田です。

 

今回は「口腔習癖」についてお話ししたいと思います。

口腔習癖、、、「こうくうしゅうへき」と読みますが、その名のとおり、お口の周り、またはお口の中のクセのことを指します。教科書に書いてあるような言葉で説明すると、「筋の正常な形態と機能を阻害し、歯の移動をもたらす」というものです。代表的なものでいうと、口呼吸や指しゃぶりでしょうか。これらのクセが一体どのようなことを起こしてしまうのかお話ししていきます✌︎(‘ω’✌︎ )

①母指吸引癖

親指をくわえ、吸引するクセ。これが指しゃぶりですね。指を吸うクセで最も多いです。生まれた直後から、おっぱいを吸うためにヒトは哺乳反射というものをもっています。生後、お口の周りの機能の発展に伴い、生後4〜5ヶ月頃に乳児の90%近くが指しゃぶりを行うと言われています。乳児期の母指吸引癖は生理的なものと考えられます。3〜4歳ころには自然に減少していくはずですが、4歳を過ぎてもこれを行なっているお子さんがいます。4歳以降は、乳歯の歯ならびにも影響がでるとされ、強制的にやめさせる必要があります。上の前歯を押すように親指が位置するので、指しゃぶりを続けていると、上の前歯が唇側に倒れてきます。つまり、出っ歯のようになってしまう可能性があります。

②舌突出癖、弄舌癖

上下の前歯の間に舌の先を突き出す癖。これが継続すると、開咬と言って、上下の前歯がかみ合わず、奥歯でしか、食べ物をすりつぶせなくなる不正咬合が起こる可能性があります。

③吸唇癖

これは、指ではなく、唇を吸う癖です。ほとんどが下唇になります。この場合は、指しゃぶりと同じく出っ歯、下の前歯が舌側に倒れる、開咬などが起こる可能性があります。

④口呼吸

これはとても多い癖です。アレルギー性鼻炎や花粉症などの鼻咽腔疾患があると鼻呼吸が困難になり、起こることが多いです。口呼吸によって、お口の中が乾燥しむし歯菌や歯周病菌が増加し、むし歯や歯周病になりやすくなったり、お口の周りの筋肉と舌の力のバランスが崩れ、開咬や出っ歯になる可能性があります。歯科医院だけではなく、鼻炎疾患のため、耳鼻咽頭科の受診も必要になります。

⑤小帯の異常

上唇をめくると、前歯の間に筋があります。それが小帯と言われます。これがあまりにも歯に近い場合(小帯が長い、短いと表現されます)に前歯の隙間が大きくなる場合があります。もし、乳歯から永久歯への生え変わりの際、小帯の長さが変わらないのであれば、切開する必要があります。

 

このようにさまざまなお口の周り、お口のクセがあります。これらは、乳歯から永久歯へ変わる生え変わりの時期にも不正咬合につながる場合もありますし、永久歯に生え変わってからも永久歯の歯ならびを変化させてしまうことがあります。

永久歯に生え変われば、歯ならびは変わらないと思っていませんか?歯は一生動き続けます。むし歯や歯周病、クセや食生活など色々な原因があります。

何か気になることがありましたら、歯科医院を受診しましょう(*´-`)