みなさん、こんにちは!仙台つつじがおか歯科の岩本です。
お元気でお過ごしでしょうか?
今日は、身体の健康について考えて行きたいと思います。
まずは、健康とは何でしょうか?
広辞苑によると、
【身体に悪いところがなく心身がすこやかなこと。】
この言葉は人によって様々な捉え方があるのではないでしょうか?
【身体に悪いところがない】というのは、例えば腰が痛かったり、疲れやすかったりといった症状があるとしても、むしろそれで日常生活が困難になっているのかどうかがポイントではないかと思います。日常で困っていない=悪いところがないと言えるのではないでしょうか。(あくまで私個人の意見です)
つまり、その後に続く【心身がすこやかなこと。】が重要であり、社会や家族との関わり、それにともなう精神状態が健康については大きなウェイトを占めているのではないかと思います。
お薬のCMで使われている曲で、「みんながほしいものって何?」というフレーズがありますね。CM中ではその答えは明示されていませんが、個人的にはそれは健康ではないかと思います。
みんながほしいものであり、失くすことで初めて大切さがわかるものです。
見た目には元気そうでも心がそうでなかったら健康ではないですし、からだに何らかの機能障害があっても元気で健康な方もいらっしゃるかと思いますので、周りが当てはめるものではなく自分で決めるものでもあるのかな、と思います。
ところで、昨年参加した勉強会で「フレイル」という概念について学びました。筋力や心身の活力が低下し、放っておくと要介護状態に至る、どちらつかずの状態のことです。
つまり、介護が必要になるまでの過程には【フレイル】の状態があり、そこで対処ができれば健康な状態を保てるということです。
一般的に、加齢によって健康が少しずつ失われていくと考えられている方が多いと思いますが、実際には一気に坂を転がり落ちるように身体が機能不全になるケースはそれほど多くなく、機能障害となる日常生活の中でのきっかけが存在し、そこから連鎖的に身体と心が元気でなくなっていき、場合によって介護が必要になる、という事が多いようです。
それはほんのささいな事で、家庭での会話が少なくなった、むせやすくなった、食事のメニューが食べやすいものに偏るようになった、など…思い当たることはありませんか?
会話量の減少はお口やのど・食道まわりの筋力低下、やわらかい食べ物を好むようになる変化は噛む力や飲み込む力の低下につながっていきます。
それらはフレイルで坂を落ちていく、つまづきのきっかけとなる[小さな石ころ]で、それが重なるとお口の機能がさらに低下して栄養状態が悪くなり、またお口が動きにくく、発音しづらくなることで、人と会ったり外出する意欲がなくなりひきこもってしまい、筋力が低下してさらに心身が弱ってしまう、と急勾配の坂を下るように元気がなくなってしまうことがあるのです。
お口って、本当に大切な器官です。
うまく噛めない、飲み込めない、しゃべりづらい、という状態は長期間続くと健康を損なう可能性がありますので、ぜひ歯科医院をご受診ください。
私たち歯科衛生士はお口の中の環境改善のため定期的に菌を減らすことで、健康な状態でおいしくお食事がとれるように、お手伝いして行ければと思っています。