健康な歯周組織をつくる栄養

 

こんにちは(*^ω^*)

仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の本田です。3月ももう終わりますね〜、先日、日本の南のほうでは開花宣言がありました。桜の時期ですね(*´-`)

当院でも、新規の患者さまが大変増えております。予約が混み合っております。予約状況は必ずお電話でご確認ください。お電話なしでの来院は待ち時間が発生します。

 

今回は、歯周組織に関係する栄養についてお話ししていきます。

歯は掃除する(セルフケア、プロケア)だけでは、歯の健康を管理することはできないと考えられています。歯だけではなく、身体全体にも関係しますね。

歯周組織とは、歯と歯の周り(歯ぐき、歯を支えている骨)の組織です。健康な歯周組織をつくるためには、タンパク質、ビタミン、ミネラルが必要になります。

歯周組織を組成してる主な成分はコラーゲンです。コラーゲンは、栄養素でいうと、タンパク質の1つに分類され、健康な歯周組織をつくるための大切な栄養素だと考えてられています。

 

*タンパク質

筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの身体を構成し、ホルモン、酵素、抗体などの身体を調節する機能をもつ重要な栄養素で、種類がたくさんあります。タンパク質の摂取量が少ないと、筋肉の合成が抑制され、同時に筋肉分解が促進されるため、全身の筋肉量が低下してしまいます。さらに断食や偏食などによって、極端に摂取量が低下すると、筋肉がよりいっそう分解されて、基礎代謝も低下し、その結果太りやすくなり、血糖も上昇しやすくなります。

 

*ビタミン

身体の機能を正常に保つために必要な栄養素で、全身の細胞の再生やエネルギー代謝のためにはたらきます。体内ではほとんど合成することができないため、食物から摂取する必要があります。ビタミンが欠乏すると、全身に多様な症状が起こります。ビタミンA欠乏では、視力の低下、ビタミンD欠乏では骨の形成が低下します。また、ビタミンB群が欠乏すると、口内炎などの皮膚症状に加えて、認知機能の低下をともなった意識障害や神経炎なども起こります。

 

*ミネラル

鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガンなどがミネラルとされています。ミネラルも体内ではほとんど合成することができないため、食物から摂取する必要があります。鉄や銅が欠乏すると、貧血になることが広く知られています。貧血では、全身へ十分な酸素を送ることができず、動悸、息切れ、ふらつき、頭痛などの症状が出現することがあります。また、亜鉛は味覚に関連するため、不足すると食品の味を感じにくくなり、味覚障害を引き起こします。ただし、鉄の過剰摂取では肝障害、ヨウ素の過剰摂取では甲状腺機能低下症が発症することからミネラルは適切な摂取が重要です。

 

歯周病やむし歯に悩む患者さんの多くは、肉、魚、豆、卵などのタンパク質が不足してしまい、炭水化物(糖質)過多の傾向があると言われています。

歯の歯垢や歯石だけキレイに取っていても、まれに歯ぐきの腫れや赤みが治らない方がいます。そのときは糖質の過剰摂取の可能性もあります。

 

お口の中と身体はとても深い関係ですね(^^)