むし歯の成り立ち

 

みなさん、こんにちは!

仙台つつじかおか歯科、歯科衛生士の本田です!

みなさん、花粉症は大丈夫ですか?(>人<;)

私は中学生の頃から花粉症の診断を受け、長年薬を飲んで対策しています。今年も2月始めに耳鼻科に行きました。お薬をもらって飲んでいるので、とっても楽に過ごせています(^^)もちろん個人差はあると思いますが、マスクをしないで外に出られそうです。笑  耳鼻科の先生には必ずマスクしてねって言われましたがヽ( ̄д ̄;)ノ

 

さて、今回はむし歯についてお話ししたいと思います。歯医者で一番大きな問題ですね。

歯を磨かなきゃむし歯になる

甘いものを食べるとむし歯になる

など一般的に言われていますが、果たしてこれは本当なのでしょうか?

むし歯予防を成功させるためには、むし歯という疾患を正確に知っておく必要があります。磨かなきゃむし歯になる、甘いものを食べるとむし歯になる、正解ではありますが、な〜〜んか薄っぺらくありませんか?笑

 

むし歯とは、歯の病気です。「むし歯」というと、あまり大きな問題ではなさそうですが、「病気」というとちょっと大変そうなイメージになりますね。

むし歯とは、歯の表面が溶け、次第に歯の質が崩壊(穴があく)することを指します。

近年では、ミュータンス菌やラクトバチラス菌といった特定の菌が齲蝕原性細菌(むし歯の原因菌)ということは広く認識されるようになりました。

ではその菌がどのようにむし歯(エナメル質)に穴を作るのでしょうか?

むし歯菌が直接ゴリゴリと歯の面に穴をあけるわけではありません。むし歯菌や歯周病菌が塊となっているのが歯垢(プラーク)です。その歯垢が、多くの糖から乳酸を持続的に産生します。お口の中は、常に中性に保たれているのですが、その乳酸により、お口の中は酸性に傾いていきます。

歯の表面(エナメル質)は、ph5.5以下で、脱灰(溶ける)します。普段、唾液による再石灰化で守られている歯の表面は、ph5.5以下になったとき、脱灰(溶ける)のと、再石灰化(溶けたのを戻す)のバランスが崩れます。このことが持続的に時間をかけて起こると、歯に穴があきます。

つまり、菌が直接穴をあけるのではなく、お口の中にむし歯菌がいることで、食べ物を食べると乳酸が発生し、歯が溶けやすい環境になり、歯が戻るのと溶けるバランスが崩れたとき、歯に穴があく=むし歯ということです。

むし歯になる過程を知ったら、どうすればむし歯を予防できるかは簡単です。

①乳酸を発生させるむし歯菌を少なく保つ

②乳酸を発生させる時間を減らす

③歯を強くする

ということです(^^)

続きます。