むし歯の成り立ち、予防

 

続きますね(^^)

①乳酸を発生させるむし歯菌を少なく保つ

②乳酸を発生させる時間を減らす

③歯を強くする

とはどのようにしたらいいのでしょうか?

 

まずは①乳酸を発生させるむし歯菌を少なく保つ

むし歯菌は産まれたばかりの頃は、お口の中にいません。生後6ヶ月〜で乳歯が生えてきます。歯が生えてきた頃から3〜4歳頃までにお口の中に菌が入ります(感染)。こんな小さなときにむし歯菌は感染してしまうんです。感染源は、母親です。ママだけのせいにするのはひどいので(ー ー;)、もっと大きく言うと、母親だけではなく、家族から感染します。同じ食器を使っていたり、箸、スプーンや、飲み物を回し飲みすること、スキンシップでお子さんにチューをするなど、何回も介しているうちに感染します。

そしてそのむし歯菌は、小学校に入る前くらいまでで定着(住み着く)と言われています。

ですので、感染に気をつけること、歯の表面につく菌をしっかり取る(歯磨き)ことが大切です。

 

②乳酸を発生させる時間を減らす

菌たちのエサになるのは、糖質です。甘いものというイメージはありませんか?これは不正解です。糖質とは炭水化物も含まれます。つまり、ご飯やパン、麺類など、主食となるものも乳酸を発生させる原因になります。よって、食事をする限りはむし歯になることがあるということです。問題なのは、時間と回数です。もちろん、ダラダラ食べといって、長時間お口の中に食べ物が入っているとその時間はずっとお口の中は酸性です。つまり、アメやガム(キシリトールではないもの)はむし歯になりやすいです。お出かけの移動中など、お子さんにアメを与えているというお話をよく聞きます、それはむし歯になりやすいのでやめましょう。また、お口の中が酸性になる回数が多くなるのも脱灰と再石灰化のバランスが崩れるので、1日の中で、食事回数+間食が多いのもむし歯になりやすいです。

③歯を強くする

これは、脱灰が起こると歯が溶けると言いましたが、つまり歯が弱くなるということです。歯を強くするためには、フッ素を使いましょう。フッ素とは、脱灰され、歯が弱くなったところを修復します。なんとなくフッ素を使っていませんでしたか?しっかり意味がありますよ( ^∀^)フッ素には濃度があります。日本で発売されているフッ素濃度は1500ppm以下です。6歳以上であれば、1500ppmに近いフッ素濃度の歯磨き粉を使いましょう。5歳以下は1000ppmまでで十分とされています。歯科医院の定期検診で塗るフッ素は、9000ppmほどです。買いたいです!というご要望をたまにいただきますが、これは一般に販売することは、日本の薬事法で禁止されていますので、歯科医院でしか塗ることができません。この濃度のフッ素を毎日使うこともよくありません。数ヶ月に一度塗ることと、ご家庭では1500ppmまでのフッ素を毎日使うことに意味があります(^^)