歯周病と全身疾患について

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。

7月後半をむかえいよいよ夏が到来しましたね。

連日30度以上の真夏日が続くみたいなので皆さん

熱中症対策など体調管理には十分気をつけてくださいね。

当院は8月11日(日)から16日(金)まで6日間お盆休みにはいります。

8月17日より通常診療にもどります。

ご理解のほどよろしくおねがいします。

 

さて今回は歯周病と全身疾患の関係について説明していこうと

思います。

歯周病が全身に及ぼす影響として挙げられるのが

1、動脈硬化

歯周病菌により動脈硬化を誘発する物質ができ

血管内の血液の通りが悪くなり動脈硬化がおこる

といわれています。

2、糖尿病

歯周病菌により血糖値をコントロールするインスリンの効果が

効きづらくなり糖尿病が発症しやすくなります。

3、早産、低体重児

歯周病菌により菌が血液中にはいり

子宮の収縮を促進することがあり

産まれた体重が2500グラム以下の低体重児出産の

原因となり

妊娠22週から36週の間に出産をむかえる早産の

原因となるといわれています。

4、心筋梗塞、脳梗塞

前述した動脈硬化が進行することで心臓および脳の血管のプラークが

つまることで歯周病の方はそうでない方と比較して2〜3倍

心筋梗塞、脳梗塞の危険性が上がります。

5、骨粗しょう症

全身の骨強度が低下し骨がもろくなる病気のことで歯を支える骨も

もろくなり歯周ポケット内で炎症物質がつくられることで

歯周病の進行も進むといわれています。

6、肺炎

歯周病菌は血管や気管をとおり全身にいきわたり

気管から肺に細菌がはいることで肺炎を

特に高齢者の方は嚥下する機能が衰えているため

誤嚥性肺炎をひきおこすことがあります。

7、メタボリックシンドローム

生活習慣病の一つとされていますが

身体に脂肪がたまりすぎると動脈硬化を促進するサイトカインが分泌され

これと同様の物質が歯周病菌からもでているため肥満などに

つながるといわれています。

 

このように歯周病と全身疾患には関係性があり

歯周病の予防および治療が重要となってきます。

ご自身による歯ブラシのセルフコントロールと

歯科医院でおこなう器具によるプロフェッショナルコントロールを

併行しておこなうことが歯周病の改善の最善策だとおもいます。

現在歯周病のことでお悩みの方、歯周病について詳しく知りたい方などは

かかりつけ医などを受診し治療と予防をおこなうことをおすすめします。

何かご不明な点があればお問い合わせください。

よろしくおねがいします。