みなさん、こんにちは!
先日2年ぶりに蚊にさされてちょっと嬉しい、仙台つつじがおか歯科の岩本です。
(年々蚊にさされなくなってきている)
梅雨も明け、仙台も暑い日が続いていますね。皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
今日は、一日の中で、お口の中の環境がどのように変化しているのかについてお話をしたいと思います。
【お口の中はいつでも梅雨?】
お口の中は、常にジメッと湿っていてあたたかく、ちょうど梅雨時の気候のような感じです。そして、お天気が良くなったり悪くなったり、非常に不安定で、一日のうちでもコロコロ変わります。いつ雨が降るかわからないような曇り空のようなイメージです。
【菌を育てるか、殺すかはあなた次第】
実は、むし歯菌や歯周病菌は、この温暖で湿潤な気候が大好きなんです。私達は、お口というケースの中で、これらの菌を常に培養しているわけです。
何が起こったら菌がもっと喜ぶでしょうか。また、逆に何をしたら、菌は元気がなくなるのでしょうか。
【(菌にとっては)恵みの雨、その正体】
菌が喜ぶのは、酸です。二通りの飲食物が該当します。まずは単純に酸性の飲食物によりお口の中が酸性になること。そして発酵性の糖質をとった事により、菌が酸を自分の力で作ってしまうことです。
そんな恵みの雨を降らせてしまっているのは、他でもない私達自身です。たったの一口、『酸』または『発酵性糖質』を摂取するだけで、20~40分間ずっと雨が降り続けます。
【雨が上がると】
摂取をやめてから40分間経つと、だ液のはたらきでお口の中がやっと中性になり、荒れた大地(エナメル質)を再生させる再石灰化が始まります。ただし厚いプラークがあると再石灰化しづらい、またはしないため、プラークはご自分でこまめに剥がしておきましょう。
つまり、1日のうちで、その40分間を何度も繰り返すといけないのです。
40分に一口、酸や発酵性糖質を含む物を飲食していませんか…?歯の将来のことを考えるのであれば、もう少し時間をおきましょう。
【菌が嫌うこと】
歯科医院での歯周治療(菌を減らすためのおそうじ)を行った直後は、お口の中の環境は晴れやかに澄み渡っています。毎日のセルフケアで、デンタルフロスや歯間ブラシを使ったケアをしてプラークをはがし、フッ素を塗った直後の状態も、それに近いでしょう。ただしペリクルと呼ばれる保護膜も一時的にはがれていますので、お水意外のものはすぐに飲食しないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?私達は、菌と共存しながら生きていますが、菌によってむし歯や歯周病は引き起こされますので、悪化予防のためには菌を一定数以下に常に常に減らす事が必要です。
お口の中は、特に菌が大好きな場所で、しかし人為的に環境をコントロールできる数少ない器官です。あなたの意思で正しい選択をして、あなたの未来を守って行きましょう!