進行した歯周病について

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。

今年一年をあらわす漢字一文字に『令』が選ばれましたね。

令和元年ということもあり新しい気持ちでスタートした人も多かったのでは

ないでしょうか。

台風や集中豪雨など自然災害も多かった今年ですが

来年も明るいイメージの一文字になればいいですね。

2019年の診療を通して患者さんからの問い合わせを

いただく中で最近多くなってきている歯周病の治療の流れについて

今回説明していこうとおもいます。

1、軽度の歯周病

歯周ポケットが3ミリから5ミリはいります。

歯周組織の歯肉が腫れ、歯槽骨が溶け始める時期です。

治療法は

歯ブラシ指導をおこないながら歯垢、歯石とりをおこないます。

再評価にはいり歯肉からの出血および歯周ポケットの改善がみられたら

終了することができます。

2、中度の歯周病

歯周ポケットが4ミリから6ミリはいります。

歯周組織の歯肉からの出血がおおくなり、また

歯槽骨の喪失が進み歯が動き始める時期です。

治療法は

前述した軽度の歯周病の治療に加え

歯ブラシでは届かない歯周ポケットの深いところまで

歯肉に麻酔をおこない衛生士によるスケーラーを用いて

歯石をとってきます。

再評価にはいり、歯周ポケットの値の改善、歯の動揺が治まっていたら

終了することができます。

3、重度歯周病

歯周ポケットが6ミリ以上はいます。

歯周組織の歯肉からの出血にくわえ膿がでることがあり

歯槽骨の喪失が著しく歯が大きく動いてくる時期です。

治療法は

前述した中度の歯周病の治療に加え

フラップオペといった歯肉を切開して歯石をとったり

溶け出した骨をより早く再生させる骨補填剤を使用することがあります。

また歯周組織再生療法といった歯周病によって欠損した

歯周組織を再生させる治療を選択することがあります。

通常であれが抜歯するしないような歯もこの治療法によって

抜かないで保存することもできます。

当院では軽度および中度の歯周病の治療をおこなっても

改善がみられなかったケースに関しては大学病院の歯周内科、歯周外科に

紹介をおこない前述したフラップオペもしくは歯周組織再生療法の依頼を

かけることがあるため、今後歯周病のことでなにかご不明な点があれば

ご相談いただければとおもいます。

よろしくおねがいします。