海外のキシリトール製品について

みなさん、こんにちは!仙台つつじがおか歯科の歯科衛生士 岩本です。

前回はキシリトールの使用方法や製品の選び方についてお伝えしましたが、皆様お試しいただけたでしょうか?今回はその続きについて書いていきたいと思います。

『定期的に歯科医院へ予防に通っているのにむし歯になってしまう…』
いきなりこんなことを書くとがっかりされてしまいそうですが、歯科医院での予防には限界があります。普段なにを食べて飲んでいるのか、そのタイミングや、おうちでのケアの仕方など、おうちで改善できることが予防の大部分を占めているのです。
しかし残念ながら、普段のそういった生活習慣を改善してもどんどんむし歯が進んでしまう人がいます。むし歯菌が多かったり、唾液が少なかったりする方です。そんなむし歯が進行しやすい患者さん向けに、私はキシリトールのガムやタブレットをお勧めしておりますが、先日『ガムやタブレットは苦手!』という患者さんにお会いしました。
なんとかその方のむし歯の進行を抑えたいと思い、それがきっかけで、いろんなキシリトール製品を調べてみました。その中でも糖(砂糖・麦芽糖、他に水あめなども)が入っておらず、お勧めの製品をご紹介します。(結局、その方が苦手とおっしゃったガムとタブレットに該当しない製品はこの中にひとつだけでしたが…)
キシリトール量、1日の使用目安量は私が計算したものになりますので、参考程度にご覧ください。(1日当たり5~10gで虫歯予防の効果が期待されるとされていますので、ここでも幅を持たせて書いています。)

まずは、キシリトールの使い方のおさらいです。
① 1日1回まとめて摂取するのでなく、分けて少量ずつ摂取するとgood
(むし歯菌は時間とともに増えるため!)
② お食事や間食の後、直ちに摂取するとgood(その後のセルフケアも忘れずに!)

③下痢の原因になるため、食べすぎに注意しましょう。

以下、お勧めの製品です。
【キャンディー】
Fuzzy Rock(ファジーロック)40g クールミント/レモン/ピーチ/バブルガム
・キシリトール割合(全甘味料中):100%
キシリトール量:1袋当たり40g、不均等に砕いてあるため1粒当たりのg数不明
効果が期待される1日摂取量:1袋の4分の1 ~ 8分の1
備考:イギリス産の砕いて食べるアメです(キシリトールはフィンランド産のものを使用)。今、雑誌でも特集され、ネット検索するとすぐ出てきますのでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。クールミント味は、ミントとキシリトールのWの清涼感で気分転換にもってこいです。不均等なサイズのためキシリトール摂取量の管理が難しいですが、いろいろな形を楽しみながら食べられます。

【ガム】


Xylimax(キシリマックス)TRIO 130g(1粒1.5g)
・キシリトール割合(全甘味料中):100%
キシリトール量:100gで67gのため、1粒1.5g当たり1g
効果が期待される1日摂取量:5~10粒
備考:フィンランドのFazer(ファッツェル)というメーカー製のキシリトールガムです。ファッツェルは他にも小粒のキシリトールタブレットも出しており、そちらも大変美味しくむし歯予防でき、ムーミンのキャラクターが描かれたパッケージもあります。

【タブレット】
Xylimax(キシリマックス)xylitol pastilles 90g(1粒1.2g)
・キシリトール割合(全甘味料中):100%
キシリトール量:100gのうち93gのため1粒1.2g当たり1.1g
効果が期待される1日摂取量:5~9粒
備考:フィンランドのFazer(ファッツェル)のタブレットです。小粒で持ち運びしやすく、食後すぐにお口に入れやすい利点があります。いろんなサイズのパッケージがあり、10㎏(!)単位での販売もあるそうですが、日本から買えるかは定かではありません。

本日ご紹介した商品はすべて輸入品です。個人輸入もできますが、ネットの輸入代理店や、もしかすると小売店での取り扱いも今後増えてくるかもしれませんので、気になる方はぜひご覧になってみて下さい!