糖尿病患者さんの体について①誰にでも身近な糖尿病!

みなさん、こんにちは!仙台つつじがおか歯科の岩本です。

9月26日、糖尿病患者さんの体について学ぶ勉強会に出席しました。糖尿病とからだのこと、歯周病と糖尿病の関係などについて学び、その後自分で掘り下げたて調べたことを、こちらでいくつか共有させていただこうと思います。

 

今回は糖尿病看護認定看護師である土川 睦子(つちかわ のぶこ)先生が講師として教えてくださいました。

主催者は歯科衛生士で愛知県糖尿病療養指導士の石原 美樹(いしはら みき)さんで、担当している歯周病患者さんが基礎疾患として糖尿病を持っている方が多く、もっと学びたいと考え昨年愛知県糖尿病療養指導士の資格を取得されたそうで、その際に講師をされていたのが土川先生だったそうです。

私が担当する患者さんでも糖尿病の合併症として歯周病をお持ちの方がいますし、私の身内でも糖尿病の者がおりますので、どういった病気なのか、ざっくりとでなく詳しく知りたいと思っていました。糖尿病に興味を持っている歯科衛生士は数多くいるのかもしれません。私が想像していたよりも参加者がとても多く、みなさん真剣な表情で学ばれていました。

 

糖尿病は、予備軍も含めると日本に2千万人いると言われており、身近な病気です。中でも健康診断で見つからない隠れ糖尿病と呼ばれる方が増えているそうです。その隠れ糖尿病と言われる『耐糖能異常』の方は、HbA1cの値が正常でも食後血糖値の上昇が起きやすく、しかも糖尿病を発症してから合併症が出やすいそうです。健康診断でのスクリーニングができないため(血糖値の変動を調べる検査が別途必要)見つかりにくく、自覚症状もほとんどなし…いざ発症し進行すれば、血管障害である様々な病気…目の網膜症、腎症、神経障害、足病変、動脈硬化性疾患、歯周病などの合併症が発症します。また、合併症ではありませんが、コロナウイルス感染症にかかった場合の重症化もしやすいということです。とても恐ろしいです。

糖尿病の確定診断を受けた方、そういった予備軍の方には、通常食生活での糖質制限と運動がまず推奨されます。糖質制限と言っても極端な糖質抜きでなく、緩やかに減らす『ロカボ』が現在は推進されており、一食につき食パン6枚切り1枚、またはごはん茶碗半分、またはうどん半玉ぐらいの糖質量が理想的だそうです。

また、お水やお茶、野菜や海藻などをあらかじめ摂取することで、血糖値の上昇が穏やかになります。

運動としては、推奨される1日の運動量の目標は150キロカロリーで、30~40分の歩行、20分のジョギングなどが相当するそうです。

いかがでしょうか?なんとなく気軽に始められそうな感じがしませんか?^^

私も高血糖・高コレステロールの家系ですので、これを機にやってみたいと思います!

 

次回に続きます。(『糖尿病患者さんの体について②歯周病と糖尿病の関係』へ)