味覚の役割

みなさん、こんにちは☀️

仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の及川です!

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

お盆はゆっくり出来ましたか?あいにくのお天気で、わたしは毎日おうちでゴロゴロ💭…たまにはいいですよね🐮

まだまだ残暑が厳しいですが、体調にはお気をつけください🌼

さっそくですが、みなさんは好きな食べ物はありますか?食の好みはそれぞれで、好きなものを食べることは生きていくうえで楽しみのひとつでもあります。

食べる際に私たちは様々な味を感じています。味が感じられなければ見た目が美味しそうでも、実際に食べて美味しさを感じることは出来ないでしょう。

さて、今回は普段から何気なく感じている味覚についてお話しします。

味覚には次のように様々な役割があります。

①味の識別

味覚は飲食物に含まれる様々な化学成分を識別・認知して、食の楽しみと食欲を生み出します。飲食物がもつ様々な味は基本的に、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の味から構成されています。

②摂食行動との関連

摂取可能なものか、拒否すべきものなのかを判断する重要な情報源となり、摂食行動を制御します。

一般に、私たちは本能的に、甘味は糖などエネルギー源となるものが呈する味であるため好んで摂取しますが、酸味は腐ったものや未熟な果実が呈する味であり、苦味は毒物が呈することが多いため、嫌かって摂取しません。塩味はミネラルのシグナルであり、低濃度では好まれます。うま味も栄養となるアミノ酸、タンパク質などのシグナルであるため好まれます。

③消化の促進

お口の中に食物を取り入れ味覚刺激が加わると、反射的に、唾液、胃液、膵液などの消化液の分泌が促され、消化機能が高められます。唾液分泌量が多くなると、食物成分がよりよく溶解されて味覚刺激が強まり、味覚機能が促進されます。

④体液組成の恒常性維持

例えば、激しい運動などによって血糖値が減少したとき、糖分欲求が強くなり、その摂取を促します。

⑤食の総合的認知

食物を味わうときには、味覚だけではなく、視覚、触・圧覚、温度感覚、さらには嗅覚の情報も総合されるため、味覚以外のこれらの感覚が低下しても、食物の味わいは影響を受けます。

このように私たちにの食事においてとても大切な味覚ですが、時には様々な要因で味覚感受性に問題が生じることもあります。味覚障害には、

○味覚減退···全体的な味覚感受性の低下

○味覚消失···全ての味質を感じられない

○解離性味覚不全···特定の味質が感じられない

○自発性異常味覚···何も味がするものがないのに、口の中がいつも苦いなど

○錯味···本来の味と異なった味に感じる

このような異常の要因としては、薬物の副作用によるものが多く、心因性、血中亜鉛濃度低下、放射線照射、味覚の伝導の障害などがあります。

血中亜鉛濃度の低下については、インスタント食品など添加物の多い食品の摂取や極端なダイエットの食習慣で引き起こされることがあります。

味覚を損なわないためにも普段からバランスの良い食事を心掛けることが大切です🌟

なかなか食事の時間をゆっくりとることが難しい方もいらっしゃると思いますが、普段の食事1回1回を大切に、味わって食べてみましょう🍽