歯医者のにおいの正体とは…

みなさん、こんにちは🌼
仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の近藤です。

読書の秋にちなんで、前回に続き今回も私のおすすめの本を紹介しようと思います。

今回は私のおすすめの漫画を紹介します。

《海が走るエンドロール》

これは、65歳を過ぎたうみ子さんのお話しです。うみ子さんが久しぶりに映画を観ることになり、そこで美大生の海(かい)くんと出会います。海くんとの出会いによりうみ子さんは波が押し寄せられたように、「自分は映画が好きなんじゃなくて、映画を観てる人の顔が好きなんだ!」ということに気づきます。そこから自分で映画を作りたいという気持ちに変わり、美大に入り映画を作る道へと進んでいくお話しです。

歳を重ねるごとに何かに挑戦するということは減っていくと思います。自分がやりたいと思っても周りの目を気にしたり、なにかと理由をつけて逃げたり…。
私は、年齢を理由に諦めることほど勿体無いことはないと思いました。今は100年生きる時代です。60歳を過ぎてもあと40年もあります。やりたいことは後回しにすればするほど挑戦する機会を逃してしまうため、思ったときに行動に移してみませんか?私もいくつになっても心が踊る方を選択していきたいと強く思います。




さて、今回は根の治療や虫歯治療の際に行う「仮封(かふう)」についてお話しします。

歯医者には独特な匂いがありますよね。
その正体は、「デュラシール」というものです。
これは、虫歯を削り次回被せ物が出来上がってくるまでの間に、歯を物理的に保護してくれる目的があります。また、虫歯を削ることで神経までの距離が近くなります。その状態のままにしておくと、麻酔が切れた後に冷たいものがしみたり、噛んだときに痛みが出る可能性があるため、そういった刺激を防ぐ役割があります。

デュラシールは、粉と液体を混ぜて使います。
付けたばかりの状態では、においもキツく柔らかい状態ですが、30分程度経過するとにおいも和らぎ固くなります。

一時的に保護するものなので、被せ物が出来上がったときにすぐに外せるよう取れやすくなっています。硬いものや粘着性のあるものを食べると一緒に外れてしまう可能性があるので、なるべく反対側で噛むようにしましょう。
また、仮封をしているところはフロスが通りません。その部分はフロスは通さず、歯ブラシで磨きましょう。

もし外れてしまっても、痛みやしみる症状が無ければ次回来院時までそのままで大丈夫です。
虫歯を削った部分がさらに虫歯にならないように歯磨きをしっかり行いましょう。

ただ、何か症状がある場合、次回来院時まで期間がかなり空いてしまう場合は再度付け直しを行いますのでお気軽にお電話ください。


仮封にはもう一つ種類があります。
それは、「水硬性仮封材」というものです。
神経を取り根の治療を行った際に、細菌が根の中に入り汚染されないように仮封します。

白い粘土のようなもので、名前の通り水や唾液によって固まります。
デュラシールと違ってポロポロ取れてくることがありますが、完全に外れなければ次回来院時までそのままでも大丈夫です。

仮封は、次回来院時まで歯や根を守るための仮の蓋です。次治療する際にすぐに外れるような材料で作られているため、食事している時など外れてしまう場合があります。
何かあったらお気軽にお電話ください。