虫歯の大きさと治療法②

みなさん、こんにちは!

仙台つつじが歯科、歯科衛生士の近藤です。

虫歯の大きさと治療法①の続きをお話しします。

C2:象牙質まで広がっている状態です。
症状は、ほとんどない場合もありますが、しみたり噛んだ時に痛みが出る場合があります。
治療法は、2つあります。どちらの治療を行うかは、虫歯の広がりや、虫歯になった場所によって変わってきます。
CR(コンポジットレジン充填)
→虫歯を削り、白いレジンの材料で詰める治療です。噛み合わせの面にできた虫歯に行います。
In(インレー)
→型取りを行い、詰め物も付ける治療になります。虫歯の大きさが広がっていて削る部分が多くなる場合や、歯と歯の間にできた虫歯に行います。Inだと治療で2回かかることや、保険内だと場所によっては金属の詰め物になってしまうことがあります。
👨👩‍🦰「じゃあ全部CRでできませんか?」という質問をいただくことがあります。
歯と歯の間を含むものだをCRで行うとInよりも欠けてしまう可能性が高くなってしまいます。見た目も強度もどっちも欲しい!となると自費のものになります。その場合はお気軽にご相談ください。

C3:歯髄まで広がっている状態です。歯髄とは神経や血管が入っている部分です。
症状は、響く感じや、冷たいもの、熱いもの、甘いものがしみてきたり、何もしなくてもズキズキする場合があります。
治療法は、虫歯、神経を取る治療を行います。
まず、神経を取りだします。根の先に膿がある場合は、膿の袋に穴をあけ、膿を取り除き、消毒によって中を綺麗にします。中のお薬交換を約1ヶ月程度、1〜2週間に1回行います。症状の改善や膿が見られなくなったら最終的な神経の代わりとなるお薬を入れます。その後、被せ物を付ける時に必要な土台の型取りを行い、土台をセットし、被せ物の型取り、被せ物のセットを行います。
被せ物については、Inと同じく、保険内だと白いものか金属のものからお選びいただけますが、場所によっては金属の物のみ可能な場合があります。被せ物については、相談して決めていきましょう。

C4:歯冠と呼ばれる目に見える歯の大部分が崩壊していて、歯の根っこだけが残っている状態です。
症状は、神経が死んでいたり、腐っているため、痛みを感じません。しかし、根の先に炎症があり腫れてしまうと症状が出る場合があります。
治療法は、感染リスクが高いため、ほとんどの場合が抜歯になります。抜歯した後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなど新しい歯を入れる必要があります。患者様のご意見を参考にしながらなにが最適か、一緒に考えて進めていきましょう。

虫歯は一度なると元に戻ることはありません。初期の段階で発見、対策、治療を行うことで1歯でも多くの歯を残すことができます。
治療が終わった後でも定期検診でお口の健康管理を行っていきましょう🦷