歯周病の進行について

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。

9月7日8日と東北デンタルショーが仙台国際センター展示棟で開催されるみたいです。

昨年は残念ながら開催が見送られた分、今年は楽しみにしています。

一昨年行った際にはユニット周りの機材の充実はもちろんのこと

受付や待合室のデザインなども展示されていたのでこれからまた

歯科医療がどのように発展していくのか期待できますね。

 

さて今回は歯周病の進行とそれに合わせた治療と予防について説明します。

まずは歯肉炎の状態から

まだ歯肉の発赤や腫脹がみられますが周囲の骨は溶けていない健康な状態で

歯周ポケットの深さの目安は2ミリから3ミリです。

歯ブラシや歯間ブラシを使用して炎症部分を特に注意しながら磨くことで

対応していきます。

歯周ポケットが3ミリから5ミリまで進行した軽度の歯周病では

歯ブラシや歯間ブラシでとりきれない歯肉縁上歯垢や歯石を衛生士がおこなう

スケーリングで除去していきます。

歯槽骨が溶け始める段階ですが歯垢と歯石を定期的に除去することで

予防が可能です。

歯周ポケットが4ミリから6ミリまで進行した中程度の歯周病では

歯肉の発赤や腫脹と合わせて歯槽骨の喪失が進むことで

歯の動揺がみられます。

より深いところまで歯垢や歯石が堆積しているため患部歯肉に局所麻酔をおこない

歯肉縁下の部分まで除去していきます。

部分的なレントゲン撮影をおこない歯槽骨のレベルやポケットの深さや歯石の有無も

おこないます。

歯周ポケットが6ミリ以上まで進行した重度の歯周病では

歯肉が大幅に下がり歯槽骨も大きく失われ歯を支えることが困難となります。

歯垢、歯石の除去だけでの状態の改善が難しいためスケーリングやSRPに加えて

歯と歯をつなぎ合わせる斬間固定が必要です。

歯の動揺が著しくなった場合は抜歯の対象となりますので

健診の間隔も通常の3ヶ月より短く来院してもらいます。

生活習慣病になっている方や喫煙をしている方はより歯周病が悪化しやすい環境となるため

早急に改善が求められます。体調管理や栄養指導なども行います。

子供でも口腔習癖の中で口呼吸をされている方は歯肉炎の悪化にもなるため

筋機能訓練などで改善をはかります。

このように歯肉炎や歯周病の進行にともない予防や治療する方法が

さまざまです。

現在通院されている方も含めて歯科医院での定期的な健診や治療を継続していきましょう。