こんにちは。
仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。
1月から2月にかけて例年より寒い日が続く予報になっていますが体調お変わりないですか。2月はじめは関東でも積雪を記録するみたいです。
私は年明けから健康維持のため腸活をはじめてみました。ヨーグルトなど乳製品を1日一品必ずとるようにして善玉菌が増えるような生活環境にしています。結果は今年の健康診断に表れると思うので追って報告しますね。
さて今回は前回の続きで舌のトラブルについてお口以外の可能性について説明していきます。
まずは全身疾患からくる味覚異常です。腎疾患、肝疾患、消化器疾患などから味覚に影響がでることがあります。糖尿病でも神経障害として味覚に影響がでて尿に亜鉛などが排泄されることで感覚が鈍くなることもあります。重症化することで歯周病の進行にもつながるため日頃の血糖値の安定とヘモグロビンA1cの値を把握しておく必要があります。
次に加齢です。味覚機能は50歳を過ぎると低下し始めます。子供の頃は約10000個あった味蕾も大人になると半数の約5000個になり、さらに高齢になると約三分の一程度まで減少します。味覚異常を感じる年齢層は65歳以上の方が多いのが現状です。年齢を重ねるにあたり食事の味の濃さに違いがでるのも味蕾の数に影響をうけていると言われています。
次に薬剤です。長期服用や多剤服用している内服薬の影響で味覚障害がおきる例も報告されています。降圧剤や糖尿病薬、抗がん剤や抗てんかん薬や抗アレルギー薬など多岐にわたります。担当医との相談で変更できる場合は対応してもらいましょう。
次に精神疾患です。統合失調症やうつ病などを持っている方には味覚異常の報告があるため心療内科での対応をお願いしています。
このような味覚異常が生じた場合は精査によって原因を調べた上での治療となります。お口の中だけではなく体の疾患から起こる場合もあるため最近味を感じなくなった、以前と比べて味が違うように感じるようになった、食べ物の好みが変わってきた、など思い当たることがあれば近くの医療機関を受診しましょう。
何かお困り、お悩みの点があればお問い合わせください。