フッ素の重要性について

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。2月に入り降雪の影響で路面が凍結し通勤手段を地下鉄に切り替えています。宮城県に来る前は北海道にいたため雪道の歩き方は慣れているかと思いきや足をとられて何度か転倒しそうになりました。早く暖かくなってほしいものです。

さて今回はフッ素の重要性について説明していきます。

まずフッ素の役割として

1、再石灰化での修復

食事などで脱灰した歯をフッ素の効果である再石灰化で修復を行います。特に初期虫歯に効果があり白濁しているところには積極的にアプローチすることが重要です。

2、エナメル質の強化

ミュータンス菌など酸によって溶けにくい環境を作ります。歯の表面を覆っているエナメル質の保護は虫歯予防にもつながりエナメル質の内層の象牙質や歯髄に虫歯が進行しないようにするためにもフッ素は大切です。

3、虫歯菌の抑制

フッ素がお口の中に漂う間、酸の産出を低下させます。食事が終わりブラッシングを行い、フッ素塗布した特に30分から1時間は飲食をさけるようにしましょう。

最近ではまずご家庭でフッ素配合歯磨剤を用いたブラッシングをおこなってもらい、歯科医院で1年に3回から4回フッ素塗布をおこない、さらに保育園や小学校、中学校など各自治体でおこなうフッ化物洗口を週1もしくは週5おこなうことで予防効果が高まることが報告されています。

小児ではうがいがまだできないお子さんに対してはジェルタイプの歯磨剤、うがい(ぶくぶくうがい)ができるようになったお子さんに対しては研磨剤、発泡作用のある歯磨剤の使用が可能となります。

ここ数年、検診で保育園を訪ねた際に、保護者からの問い合わせで、しっかり仕上げ磨きをしているのにもかかわらず子供の虫歯になりやすいのは何故か聞かれた際、フッ素の効果とあわせて歯並びの重要性についても説明をしています。

歯が凸凹に配列している叢生、出っ歯に代表される上顎前突、受け口といわれる下顎前突は歯ブラシが届きづらいため磨き残しがあった歯にフッ素の効果は十分得られることは難しいです。このような場合には矯正治療をうけてもらい歯並びを磨きやすいように配列することをすすめます。

これから新学期をむかえるにあたり、歯科検診も始まるため検診項目に何かチェックがはいった場合は、かかりつけ医での早期の予防、治療に入るようにしてください。