こんちには。
仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。ゴールデンウィークが始まりましたが皆さんご予定はどうなっていますか。国内や海外など行楽地に向かう方、自宅や近場でゆっくり過ごされる方、ライブなどのイベント参加される方、様々いらっしゃると思います。
早い方だと26日から休みが始まることもあるかと思いますが当院は5月3日から6日まで4日間を休診とさせてもらいますのでご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。7日より通常診療に戻ります。
さて今回は咬耗、摩耗が歯や歯肉に対する影響について説明していこうと思います。まず咬耗とは上下の歯のかみ合う力が強く長く続くことで歯のエナメル質や象牙質が擦り減りが起こることをいいます。エナメル質が擦り減るくらいでは痛みが起こることはほぼなく象牙質が擦り減るところまで進行すると冷たい物に対する冷水痛が一過性に生じ歯の黄ばみなど変色も目立つようになってきます。
知覚過敏に対する処置やコンポジットレジンによる修復で歯の形態を整えていきます。予防策として夜間の就寝時にマウスピースを装着することも推奨されています。いかに普段からの歯に対する力を適切に整えていくかが大切です。
摩耗は咀嚼や咬合以外の機械的刺激で歯が擦り減ることをいいます。歯ブラシや部分入れ歯と歯の摩擦などによって起こります。歯ブラシの毛先を柔らかめに変更しフッ素含有量の多い歯磨剤へ変更し、ブラッシング圧も適切に強くあてすぎないように注意しましょう。部分入れ歯のバネと歯が強く干渉しないようにバネの調整をおこなったり修理や新製をおこない対応していきます。食生活でも酸味を含む柑橘系、ワインや炭酸などの飲みものも擦り減りを進める原因の一つとなります。食生活を見直すことも大切です。
物理的な刺激で起こる咬耗、機械的な刺激で起こる摩耗ともに歯肉に対しても影響がでます。まずは歯肉にダメージが起こることで歯周病の進行がおき、歯肉の退縮や歯槽骨の吸収などもおきます。一度痩せてしまった歯肉や歯槽骨は回復することが難しいため早期治療や予防にはいります。
このように歯の擦り減りや歯肉の退縮などに影響を及ぼすのが咬耗、摩耗です。最近歯の擦り減りや歯肉がやせてきたと思い当たりがある方は、かかりつけ医で今後の治療、予防について相談されてみてはどうでしょうか。何かご不明な点があればお問い合わせ下さい。よろしくお願いします。