デンタルケアグッズ

こんにちは、歯科衛生士の小野寺です。

4月もあっという間でしたね🌸
温かい日が続き薄手の服を着ることが多くなりましたが、春になり早くも風邪を2回も引いてしまいました😵
日中は温かいですが、夜はまだ寒い日がありますので皆さんも体調には気をつけてください!

さて、今日は5つのデンタルグッズの種類を紹介していきたいと思います。
皆さんはご自宅で歯ブラシ以外に使用しているデンタルケアグッズ(補助用具)はありますか?
もしかすると、歯ブラシ以外に使ったことがない人もいるのではないでしょうか?
歯ブラシで落としきれる歯の汚れは、付着している全体の歯垢の約6割しか落とせていないことをご存知でしょうか?残りの4割の汚れは今回ご紹介する補助用具を正しく使用することでやっと落とすことが可能になるため、ぜひ補助用具の使用と継続をしてみてください🦷🪥

①歯ブラシ
歯ブラシは一番良く使うセルフケアグッズだと思います。歯の表面に付着した歯垢(プラーク)を落とす方法として主体的に使用しますよね。
歯ブラシには、『ヘッド』『ネック』『ハンドル』の3つで構成されており、それぞれの形態によって自分のお口の中の状態にあった歯ブラシなのか操作性の良いはずらしなのかも変わってきます。

自分にあった歯ブラシって何だと思いますか?
例えば、歯並びが叢生(がたがた)の場合にヘッドが大きいものを使っても歯と歯の間に届かなかったり、ヘッドの厚みが厚かったりネックが短ければ奥歯まで届きにくかったりします。
また、ブラシ部分のかたさも自分好みのものではなく、自分のブラッシング圧の強さに合わせたり、歯ぐきの状態に合わせる必要も出てきます。

②デンタルフロス
デンタルフロスは
持ち手のついた糸ようじや、指に巻いて使用するロールタイプがあります。
ロールタイプのフロスは両手を使い、糸の向きや操作を行うため初めて使う場合には難しいかもしれません。ロールタイプが難しい時は持ち手のついた糸ようじを使ってみましょう!糸ようじは指をお口の中に直接入れないため操作はしやすい反面、糸を屈曲させる距離に限界があるためロールタイプの方が汚れの除去率は糸ようじと比べると高いといったメリットデメリットもあります。
フロスの一番のメリットは歯ブラシでは落としきれない“歯ぐき”の中の汚れを落とすことが可能であるため歯周病予防がしっかりと行えます。

③歯間ブラシ
歯間ブラシは歯と歯の間の広い隙間ができてしまっている場所の歯垢を落とすのに効果的なグッズです。ただ、三角隙間がない健康な歯ぐきに使うことで逆に歯ぐきが傷ついてしまい、歯ぐきが下がってしまうこともあるため無理に入れたり強い圧で擦るのは避けましょう。
広い隙間ではないときは、歯間ブラシではなくフロスの使用がおすすめです。

④歯磨剤
皆さんのほとんどが使用しているのではないでしょうか歯磨き粉ですが、歯磨き粉を使ったときと使わない時とではスッキリ感が大違いですよね。
でも、そのスッキリ感は本当に汚れを落とせているか再確認をしましょう。

歯磨き粉は基本的にミントのものが多いので、使用したあとは爽快感がありお口の中がスッキリしたようにも思いますが、大体の場合は汚れが落としきれてないことが多いんです。
歯磨き粉にはむし歯予防のためのフッ素や歯周予防の成分が入っているものがあり、薬効成分入りの歯磨き粉を使えば予防してくれるようにも感じます。
しかし、歯垢が残っている状態で歯磨き粉を使ってもそのほとんどが歯や歯ぐきに浸透できずに効果が半減してしまうため、正しいブラッシングと補助用具の使用をした上で歯磨剤でのむし歯と歯周病予防を行いましょう!

⑤洗口剤
洗口剤は、歯磨剤と同様にむし歯と歯周病予防ができる薬効成分入りのうがい薬です。
食事の後歯磨きができないとき、歯磨きをしないよりは洗口剤を使うことでむし歯リスクを下げることも可能ですが、やっぱり歯磨剤と同じく歯磨きを行い歯垢を落とした状態で使用することがおすすめです。
歯磨剤との違いは、洗口剤は液体のため歯の隙間や隅々まで成分を行き渡らせることが可能であることです。
寝ている間は唾液の分泌量が減りお口の中が乾いてしまうことがあるため細菌が増えやすい環境です。細菌の増殖を抑えるために寝る前の使用も効果があります。