こんにちは。
仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。ゴールデンウィークは実家の徳島に帰省していました。一年に一回の楽しみでもあるので3日から6日までゆっくり過ごすことができました。生まれ育った環境を妻や子供にみてもらうことで徳島の良さも伝わればいいかなと思います。
さて今回は初診からの歯周治療の流れについて説明していきます。まずは初診時ではお口の状態を確認するため歯数、虫歯の位置や大きさをC0からC 4まで判定し、歯肉の状態をP1からP3まで判定し、歯の動揺や歯肉からの出血の有無を確認します。次に歯周ポケットを測定し歯周病の進行程度や歯石の沈着具合を把握し、レントゲン撮影へと移行します。
レントゲンでは全体像がうつるパノラマ写真、部分的な細部までうつるデンタル写真、必要に応じて立体的にうつるCTを撮影します。
さらに唾液中の細菌検査をおこない、細菌数や強さなどをデータ化します。
これらの資料を参考に歯周治療は、まず歯磨きトレーニング、歯肉縁上の歯垢、歯石を除去していきます。一通り終わり次第、再評価にはいります。歯周ポケットの値の改善、歯肉縁下の歯石の有無、出血や排膿の程度を総合的に判断し、次は歯肉縁下の歯垢、歯石を除去していきます。主に局所麻酔を使用しブロックごとに分けておこない、一通り終わり次第、再度評価をしていきます。その際さらに治療の必要性がある場合は歯周外科治療にはいります。メスを用いて歯肉を剥離し不良肉芽や感染した組織をとり洗浄をおこない縫合し経過をみていきます。このように段階を踏みながら3つの工程を再評価をしながらすすめていくのが歯周治療の流れとなります。
歯肉縁上歯石を除去したのち改善があれば再発、進行しないように予防処置にうつります。半年以上経過すると再び歯肉が腫れたり、歯石がたまりやすい環境となってしまうため3ヶ月を目安に、かかりつけ医や担当衛生士と間隔について相談する必要があります。
歯肉縁下歯石を除去したのち改善があれば予防処置へと移りますが基礎疾患のある方、喫煙や飲酒を日常的にされている方、高齢者の方などは間隔をより細かく決めてすすめる必要があります。あくまでも進行を抑えるための歯周治療となることを忘れずに継続しましょう。
歯周外科処置が終わったあともレントゲンやCTで術後の予後を追っていく必要があるため大学病院との連携もあわせて必要となるため包括的に診ていくようにします。
何かご不明点などがあればお問い合わせください。