歯周病の進行

 

こんにちは、仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の本田です( ・∇・)

前回に続き、歯周病のお話をします。前回は、歯周病の症状をあまり詳しく書いていませんでしたので、今回は書いていきます(^^)

まずは健康な状態です。歯周病がなく、健康な状態は、

・歯茎の色がピンク色

・歯と歯の間の歯茎が三角形

・歯茎が引き締まっている

・歯周ポケットが3㎜以内

です。レントゲン写真では、歯のくびれの位置まで骨があります。骨が溶けていない状態ですね(^^)

そしてここから歯周病の進行程度についてです。

 

【 歯周病 軽度 】

症状

・歯茎が腫れている

・歯茎が赤くなっている

・歯ブラシなどで出血する

・歯周ポケットが4〜5㎜

・場合によっては口臭を感じる

これらは「歯肉炎」と言われることもあります。歯茎だけの炎症ということです。改善方法は、プラーク(歯垢)をしっかり取り除くことです。ご自身のセルフケアと歯科医院で超音波振動機を使った歯茎の縁までの歯周治療(一般的にクリーニングと言われています)で改善されます。個人差はありますが、約1週間〜1ヶ月程度で歯茎は改善され、健康な状態に戻ります。ご自身のセルフケアを怠ったら改善されませんよ( ̄^ ̄)ゞ

 

【 歯周病 中度 】

症状

・歯茎が腫れている

・歯茎が赤くなっている

・歯ブラシなどで出血する

・歯周ポケットが4〜7㎜

・骨が3分の1程度溶けている

・場合によっては指で押すと歯の揺れを感じる

・場合によっては口臭がある(他人から指摘される)

(一例です)

歯周病の軽度の症状に加えて、歯を支えている骨が溶けている状態です。レントゲン写真で歯を支えている骨がどのくらい溶けているのか確認できます。歯科医院で専門的な歯周治療(麻酔下で歯茎の深いところまでクリーニングする)が必要であったり、もちろんご自身のセルフケアはしっかり行う必要があります。

 

【 歯周病 重度 】

症状

・歯茎が腫れている

・歯茎が赤くなっている

・歯ブラシなどで出血する

・何もしなくても出血する

・歯周ポケットが7㎜以上

・歯が揺れている

・口臭がある

・歯が自然に抜け落ちる

・痛くて噛めない

・骨が半分〜3分の2以上溶けている

(一例です)

などたくさんの症状があります。歯を支えている骨が3分の2以下の場合、抜歯になる可能性も高くなります。また、他人からでも口臭を感じる場合があります。

 

このように、歯周病は必ず段階的に悪化していく病気です。私がみなさんに直接お話するときには「軽度から突然重度になったりはしません。確実に段階を踏んで悪くなる病気です。できればせめて軽度までの段階で気づいて来院していただきたいです。進行はしますが予防もできる病気です。」とお伝えしています(^^)

知らないと進行してしまいます。いくらでもお若いうちから歯科医院で定期的なチェック(定期検診)を受診していただければと思います(^O^)