入園や入学時の検診について

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。

2月13日から17日までお休みをいただいていましたが
18日より復帰でき通常通りの診療に戻ることができました。

引き続き体調管理には十分気をつけていきたいと思います。

さて今回は4月からの入園や入学を控えたお子さんの歯科検診の注意事項について
説明していこうと思います。

まず入園に関して
3歳までに乳歯列が完成していることが多く
上に10本、下に10本、合計20本の乳歯があるかどうか確認していきます。

まれに癒合歯といった歯と歯が2つ繋がった状態の歯が前歯にみられることがあり
清掃性が難しいため仕上げ磨きで対応して虫歯にならないように予防していきます。

のちに萌出する永久歯が欠損している場合もあるのでレントゲン撮影で存在の確認も
あわせて行います。

次に虫歯の有無について確認していきます。
主に乳歯で虫歯になりやすい部位としては
前歯だと歯と歯肉の境目にペットボトルカリエスとも表現されるように
食生活で食事と食事の間隔が短い場合や間食の回数が多い場合になりやすい虫歯です。

歯と歯の間も虫歯になりやすく成長空隙のような間隔が空いている場合は
食べ物などは挟まりにくいですが歯と歯が隣同士で詰まっている場合は
通常のブラッシングでは磨き残しがでてしまうため仕上げ磨きをした後でデンタルフロスを
通すことで虫歯のリスクを下げていきます。

歯肉の状態の確認も行います。
腫脹や発赤がおきている場合は歯肉炎に対する予防や治療が必要となるため
ブラシの角度を適切に、鏡を使って当たっている場所を確認しながら丁寧な
ブラッシングで対応していきます。

口腔習癖の有無も重要です。
爪をかむ、指をすう、唇をかむ、歯ぎしりをしているなど
2歳前後から現れる習癖に対して前歯の歯並びに影響がでてくるため
経過観察していくのか矯正治療の適応となるのか判断をしていきます。
受け口のような下顎前突や上下の歯の正中がずれてしまっている顎変位の症例は
矯正治療のなる可能性が高いため紹介をおこないます。

あとは歯垢や歯石について
上の歯であれば奥歯の外側、下の歯であれば前歯の裏側などに
歯垢や歯石が沈着しやすいため検診時に度合いを確認して
のちに衛生士でスケーリングで除去していきます。

前半では入園時の検診事項について説明をおこないましたが検診結果で
チェック事項に記入があった場合はかかりつけ医でより詳しく
お口の中をみてもらってください。