東北デンタルショーの思い出

みなさん、こんにちは!仙台つつじがおか歯科の歯科衛生士の岩本です。

9/8日曜日、仙台市内で行われた東北デンタルショーに行ってきました。

デンタルショーとは、歯科における見本市みたいなもので、私たちが参加して知識を得ることで、様々なかたちで患者様の健康づくりに繋がっていきます。

例えば患者様の健康をサポートするハブラシや歯間ブラシを作っているメーカー、治療のサポートをしてくれる治療器具やコンピューターのメーカー、医療従事者の知識を上げるセミナーや書籍のブースなどがあります。

最新の医療機器や歯科材料などを学ぶことができます。歯科医療機器や材料は日進月歩でどんどんと改良されていき、全ては患者様のより良い健康に繋がる事だと思います。

その中でも特に私が毎年楽しみにしているのは、専門分野で活躍されている歯科医師と歯科衛生士の先生から最新の専門臨床知識を学べる講演会のコーナーです。

今回は、口腔機能評価という、食べ物を噛んだり、飲み込んだりするための能力についての評価やトレーニングの仕方について、歯科医師で朝日大学歯学部准教授の谷口裕重先生と、歯科衛生士で同大学助教の渡邉理沙先生の話を聞かせてもらいました。

食べ物をうまく食べるためには、歯がたくさんあればいいだけではありません。かむ力、食べ物をお口の中でまとめる力、お口の潤いの程度、舌や唇、筋肉の力、入れ歯があっているかなど、様々な能力が関係しているのです。

適切なトレーニングを行い、食べ物がうまく食べられるようになれば、健康状態も良くなります。

ただ、細かく機能評価やトレーニングの提案をしてくれる診療所はまだ日本では少ないということで、専門の先生が普段どうやっているのか知ることで、国民全体の健康寿命を延ばすことができるのではないかと思います。

口腔機能・摂食・嚥下に関しては、専門学校で他の勉強より多くの時間をかけて学ばせてもらった分野です。少子高齢化が進む中で、これから絶対必要になる分野と言われていたのがもう6年前ですが、それからずっと更新されないままでした。

このたび最前線で活躍されている先生方の知識を聞くことで、今どんな風になっているのか、リアルに感じることができました。患者さんを助けたい、という強い想いに裏付けされた先生方の講義はとても心に響きました!

 

 

その他、治療機材やケアグッズの各メーカーのブースでは、様々な知識を得るための体験をすることができ、また、製品を作った人の想いを聞くことができるのが楽しいです。

スウェーデンのテペという会社のケアグッズを扱っているクロスフィールドの方とは、なぜハブラシをこの形にしたのか?についてお話を聞きました。マツコデラックスさんのTVでも特集されて、今注目を集めているテペのハブラシは、ぱっと見大きすぎるのでは?と印象を受けますが、いざ口に入れてみると磨きやすく、かゆい所に手が届くように感じられ驚きます。

また、メーカーさんに普段疑に思っている点を聞くと、思いもよらない患者さんへの思いやりが判明することがあります。ライオン歯科材料の担当者の方とお話し、なぜ歯みがき剤にわざわざカラフルな色をつけているのか?について、意外な観点からの患者さんへの想いを聞く事ができました。患者さんへ伝言して行きたいと思います。

 

次は、実際の歯科診療機材を使用する事ができるブースです。

当院では審美歯科の一環として、タバコやコーヒーなどによる着色を落とすための「ステインオフ」メニューを実施しています。そこで使用している製品について、メーカー担当者に相談し、より患者様のためになる使い方は無いかを一緒に検討しました。

写真中央にある10円硬貨が、ピカピカになりました!

デンタルショーで得た知識と技術を、患者さんに還元できるように、自分なりに工夫して行きたいと思います。