スウェーデン・フィンランド研修レポート②

スウェーデンのブランド、テペの大変使いやすいセルフケア用品です。使い心地も◎ですが、様々な種類があって見ているだけでも楽しいです。

 

皆さま、こんにちは!

仙台つつじがおか歯科の歯科衛生士、岩本です。

先月に引き続き、北欧研修レポートをお伝えして行きます!今回は《今すぐできる!むし歯予防の方法》と題してお話します。

何らかの飲食をした後は、キシリトール製品をすぐに使用しましょう。甘味料のうちキシリトールを100%使用している製品が効果的です。「歯科専売品」を選ぶと良いです。

(ちなみに当院では、キシリトール100%チョコレート、ガム、噛まずに舐めるタブレットなどを取り揃えております。必要に応じて、種類をご選択ください)

《フッ素を最も効率的に取り込む、イエテボリ法》を実践しましょう。

イエテボリ法とは、むし歯ができにくくなるフッ素の使用方法です!

12回、フッ素配合歯磨きペーストを2センチつけて、

2分間ブラッシングし、その後は少量の洗口にとどめ、そのまま2時間飲食をしないようにします。

セルフケアの使用器具は複数の種類を用意することで、短時間で効率的な除菌ができます。

小さな物から大きな物へ順番に使うと、最初のうちは楽だと思います。(理論上は、大きな物から先に使用した方が清潔になるのですが、大きな物だけ使って満足してしまい中断される方もいるので

最初にフッ素配合のペーストを、歯ブラシを使い全体に塗りたくります。イエテボリ法のルールを守り、歯ブラシの毛先2センチ分、使用しましょう。

そして、まずは「歯間ブラシ」を、歯と歯の間の歯ぐきに沿わせて動かします。回転させたり、前後に動かしたりして、菌の塊をはがすと良いでしょう。

次に「フロス」を歯と歯の間に入れ、歯ぐきにも軽くさわりながら歯のワキの面を拭き取ることで、菌の塊をこそげ落とします。

そして、「ワンタフトブラシ」で全ての歯の根本と、かみ合わせの面をこすって菌をはがします。

最後はいよいよ「歯ブラシ」です。ここまでで大部分の菌ははがれているはずですので、あとは歯や歯ぐきを痛めないように優しく仕上げ磨きしましょう。

最後に食生活ですが、これまで私のブログでもお話してきた「一口でも発酵性糖質をお口に含んだら、その後40分は口内が酸性になり、むし歯が進行する」という脱灰の仕組みを、北欧の人は皆、意識していました。

「食べたい物や飲みたい物は、1週間のうち土曜日、しかも30分間だけ」をお子さんの将来のために実践しているという現地のママさんがいました。

一見厳しいように見えますが、本当の愛とはこういう事なのかもしれないですね。

お子さんは、保護者の方から与えられる物だけを何も分からず摂取して成長します。いつでも好きな物を飲食できてしまう環境や、糖の過剰摂取を、見て見ぬ振りをしながらさせ続けてしまう事により、お子さんの将来の健康が損なわれてしまいます。

こちらをご覧になっている保護者の方がおられましたら、お子さんの将来のために、間食の時間のコントロールをしていただけると、歯科衛生士として大変嬉しいです。うまく行かない時は、どうかご相談下さい。

 

今回は具体的なむし歯予防の方法についてご提案させていただきました。私個人、まだ勉強不足な点もあり日本中・世界中にもっといい方法があるかもしれませんが、とりあえず本日ご覧いただいた方の健康のために、何か一つでも力になれれば幸いです!