感染の窓

みなさん、こんにちは☀️
仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の近藤です。

突然ですが、問題です!
👶生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。では、虫歯菌はどこからやってくるのでしょうか??

正解は……
周りの人たちから赤ちゃんのお口の中に菌が移ってくるんです!!
赤ちゃんにキスをした時や、同じスプーンでご飯を食べた時、熱いものをふーふーして食べさせた時など、周りの人の唾液から赤ちゃんへ菌が感染していきます。

今回は、「菌の感染」についてお話しします。

特に虫歯に感染しやすい時期とは、“1歳半〜2歳半”の乳歯がたくさん生えてくる時で、この時期を「感染の窓」と呼ばれます。

愛情表現としての行動が、子供の虫歯の原因になるなんてショック…😱と思われる方もいるかと思います。

特にお父さんお母さんは赤ちゃんと過ごす時間が長いです。まずは、お父さんお母さんのお口のケアを行いましょう!

具体的には何をしたらいいでしょうか?
・虫歯がある時は治療をしましょう。
・歯垢や歯石は定期的に落としましょう。
・普段のセルフケアを念入りに行いましょう。
・赤ちゃんに接する前はうがいをして菌を減らしましょう。

ですが、赤ちゃんが生まれてきたら歯科医院に行けばいいという訳ではありません。赤ちゃんが生まれる前からお口のケアは重要になってきます!!
女性は妊娠によって、ホルモンバランスの変化や食習慣の変化、つわりによってお口のトラブルが増えてくる場合があります。

お口トラブルって具体的には…?
・口が渇きやすくなる
唾液量が減り、お口が渇きやすくなると菌が増えやすくなり、緩衝作用が弱くなり歯が溶けやすくなってしまいます。(緩衝作用とは、酸性に傾き溶けてしまった歯を中性に戻してくれる働きのこと。)

・味覚が変わる ・間食が増える
食べ物も甘いものや酸っぱいもの、さっぱりしたものを好みやすくなります。一度にたくさん食べることが大変になったら、間食の量が増えて、お口の中が酸性になり、溶けてしまう回数が増えます。

・歯茎が腫れる
妊娠によって女性ホルモンのバランスが崩れ、歯周病菌が増えると言われています。また、つわりの影響により、歯磨きがなかなかできないという方もいるでしょう。すると、どんどん歯垢が溜まり、歯茎が赤く腫れたり血が出たりしてしまいます。

・低体重児出産、早産
歯周病の進行により、胎児へ悪影響を及ぼし低体重児の状態で出産となる場合もあります。お口から食べ物も摂取して栄養を運ぶと同じで、お母さんのお口の中にいる悪い菌も運ばれてしまいます。かかりつけ医の無い方は、妊娠がわかったら早めに歯科医院を受診しましょう。


赤ちゃんのために、家族で虫歯予防を行う環境作りを始めてみませんか?