冷たいものが歯にしみる?!考えられる3つの原因

こんにちは、事務局の阿部です。
気温がぐんぐん上昇して、毎日30℃を超える日も珍しくなくなってきました。夏本番ですね。冷たいものをたくさん口にする機会も増えているのではないでしょうか。
今回は冷たいものが歯に染みる主な原因を3つご紹介いたします。

1. 知覚過敏、象牙の質の露出でしみる

むし歯ではないのに冷たいものがしみる場合は、知覚過敏かもしれません。知覚過敏で歯がしみる場合は、痛みは長続きしないのですが、かなりの頻度でしみます。
知覚過敏とは、何らかの原因で歯の表面のエナメル質が削られ、内側の象牙質が露出してしまって起きます。象牙質には象牙細管があり、象牙細管は神経に繋がっているため、冷たいものや甘いものなどの刺激を与えるものが侵入することで歯がしみるようになります。
エナメル質が削れる要因としては、
・歯みがきの力が強すぎる
・歯ぎしりの習慣がある
・噛み合わせが悪い
などがあります。
治療方法としては、軽ければ表面のコーディングでかけている部分をコンポジットレジンを充填したり、歯みがきの改善指導などですが、痛みがひどくなると被せ物や神経治療をする必要がでてしまいます。

2. むし歯でしみる

冷たいものを口に含んだときに、時々染みる場合は知覚過敏なのですが、10秒以上長く続き、冷たいものが触れた時いつもしみるという場合は、むし歯を疑ったほうがいいでしょう。
むし歯が原因でしみる場合は、エナメル質が溶け、象牙質までむし歯が達している状態です。
しみる度合いでむし歯の深さが違うため、少しでもしみることが続く場合は早めの受診をおすすめします。放置するとしみる度合いも強くなり、痛みも伴うようにもなってしまいます。症状が軽いうちの受診をおすすめします。

3. 歯周病で染みる場合

歯周病が原因の場合は、痛みは続かずすぐおさまります。また、時々しみる程度です。
歯周病の場合は、冷たいもの以外でも歯ぐきの腫れなどで痛みがあったり、歯ブラシの時に血がでたりなど他にも症状があります。
歯周病でしみる場合は歯の周りの骨が溶け、象牙質でできている歯根が露出している状態です。なかなか歯ぐきの腫れが引かず、冷たいものがしみる状態が続くという場合は歯周病が進行していることが考えられるため早めに受診しましょう。

まとめ 冷たいもので歯がしみたら

知覚過敏や歯周病など症状が軽いうちは痛みもないため放置しがちですが、進行してしまうと治療に長く時間と費用を要すことになり、自分の歯も失うことになってしまいかねません。いつまでも元気な自分の歯で食事ができるよう、冷たいものがしみるという小さなSOSを逃さず早めのご来院をお待ちしております。