酸蝕歯について

こんにちは。

仙台市宮城野区仙台つつじがおか歯科の院長の脇川です。

5月の大型連休を利用して実家の徳島に帰省してきました。

コロナ禍の影響で2019年以来の帰省となりましたが

子供と妻に生まれ育った環境をみせることができ

親や友人とゆっくり話をしながら過ごすことができ

有意義な時間を過ごすことができました。

夏のお盆か冬の年末年始の休暇を利用してまた帰省したいと考えています。

 

さて今回は酸蝕歯について説明していこうと思います。

酸蝕歯とは食べ物や飲み物に含まれる酸によって歯の表面のエナメル質が

溶けた状態をいいます。

歯の表面を覆うエナメル質は象牙質や神経を外部からの刺激や衝撃から守る役割があります。

りんごやレモンなどの柑橘系、ワインや炭酸など酸性度の高い食べ物や飲み物を頻繁に摂取することで

エナメル質が溶け出すことで様々な症状がでてきます。

まずは知覚過敏です。

冷たいもの、温かいものでピリッとした痛みが生じます。

またエナメル質の下の象牙質の色が透けて歯の変色が起こります。

主に黄色くなったり進行すると褐色に見えてきます。

前歯だと歯の先端が透けて透明化してくることもあります。

知覚過敏に対してはお薬を塗布し歯をコーティングし

歯の変色に対しては歯科用プラスチックで覆う処置を行います。

 

歯の形態の変化もでてくることで

歯が丸みを帯びたり、先端がギザギザになるこで磨き残しが多くなったり

汚れがつきやすくなり虫歯の危険性が高くなります。

歯の形態修正をおこない歯を自然な形に復元していきますが

大きく形態が変わってしまっている場合には詰め物や被せ物の補綴治療で

対応していくこともあります。

 

最近の患者さんからの問い合わせで何件か酸蝕歯について

聞かれることがあったため今回説明させてもらいましたが

適切な対応としては

まず酸性度の高い食べ物や飲み物を長時間お口の中で停滞させないことが重要です。

食べたり飲んだりした場合は間隔をあけるもしくはお水でうがいをおこない酸性下の

時間を少なくすることが大切です。

次にかかりつけ医を受診して治療および予防をすることをあわせておこなってください。

重症化しない限りは比較的治療期間も短くすむと思います。

何かご不明な点があればお問い合わせください。

よろしくお願いします。