治療した歯がまた虫歯になった💦

みなさん、こんにちは
仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の近藤です。

さて今回は、「二次虫歯」についてお話しします。

二次虫歯とは、一度虫歯になり治療を行った歯が、もう一度虫歯になることを言います。

二次虫歯は、症状が感じにくいことがあります。
一度詰めた材料の周りが色が変わってきたり、被せ物が外れるなどは二次虫歯のサインかもしれません。
そして、進行すると神経を取る治療を行ったり、ゆくゆくは歯を抜かなければならなくなる可能性があります。


では、どうしたら虫歯リスクを下げることができるのでしょうか。

①正しい歯磨きを行う。
歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯茎の境目はプラークが残りやすく虫歯が進行しやすい場所です。特に歯と歯の間は歯ブラシだけでプラークを落とすには限界があります。フロスや歯間ブラシなどを使用して菌を落としましょう。

②フッ素入りの歯磨き粉を使用する。
フッ素には歯を強くする働きがあります。
市販の歯磨き粉はフッ素の量が最大1500ppm含まれます。歯磨きの後、大量の水でうがいをするとフッ素が流れてしまいます。だいたい15ml(大さじ1)の水で一回、うがいをするようにしてみましょう。

③補綴物を変える。
金属や、プラスチックの材料はセラミックに比べて表面に凹凸があり、プラークが付着しやすいです。耐久性の良い材料にすることで、二次虫歯のリスクを下げることができます。

④唾液量を増やす。
唾液の中には、表面に付いた食べカスなどを洗い流す自浄作用や、pHが酸性に傾いたのを中性に戻す緩衝作用などたくさんの働きがありす。お口が乾きやすいとこれらの作用が働かず、菌が増えてしまいます。そのため、こまめな水分補給やキシリトール100%のガムやタブレットなどを食べてみましょう。

⑤食生活の見直しを行う。
食べることで中性だったお口の中は酸性に傾き、歯が溶けてしまいます。溶けた歯は唾液の力や歯磨きによって中性に戻ります。間食をこまめに摂ったり、だらだら食べになると溶けている時間が長くなり、結果虫歯の進行に繋がってしまいます。量よりは時間を意識してみましょう。

⑥定期検診を受診する。
定期検診では、歯茎の検査やプラーク、歯石の除去を行います。さらに一年に一回、お口のレントゲン写真を撮り、見た目ではわからない根の先まで確認をします。
虫歯ができても初期の段階であれば、治療をせずに経過を見ることも可能です。早い段階でリスクが高い部位を把握し、一本でも多く歯を残せるように頑張りましょう。


一度虫歯になった歯は、治療していない歯に比べて二次虫歯になるリスクが高いです。
治療したから問題ない!という訳ではなく、二次虫歯を予防するためにも歯科医院での定期検診を受けましょう。