災害時の歯磨き

あけましておめでとうございます⛩
仙台つつじがおか歯科、歯科衛生士の近藤です。

今年は辰年です🐲
そして、60年に一度の甲辰の年であり、去年まで努力していたことが実を結ぶ年だと聞きました。
みなさんの努力が実を結び、素敵な一年になりますように。


さて今回は、災害時と歯科についてお話しします。
新しい年の始まりと共に、地震が起こりました。私も実家にいて、地震の揺れを感じました。地震が起きてから何かを準備するでは遅いのです。
みなさんのお家には防災バックはありますか?
その中には何が入っていますか?

災害時の歯磨き、お口の健康管理についてお話しします。

忘れがちではありますが、防災バックに歯ブラシを人数分入れておきましょう。

災害時は水不足になりがちです。
そのため、少量の水でうがいをしましょう。
歯ブラシが無い場合は、ガーゼやウェットティッシュ、ハンカチなどを指に巻いて歯や粘膜を拭きましょう。水やお茶うがいも良いです!
また、キシリトール入りのガムを食べることも効果的です。キシリトールガムには、お口の中の虫歯菌を減らす効果や、歯の再石灰化を促し、プラークのつきにくい歯を作ってくれます。
災害時は不安とストレスにより、唾液の分泌が低下する可能性があります。唾液にはたくさんの成分があり、とても重要なものです。耳の下(耳下腺)、顎の下(顎下腺)、ベロの下(舌下腺)には唾液が出る管があります。それらの唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌が促進されるため、実践してみてください。

普段、入れ歯を使用している方は昔使っていた入れ歯や予備のものがあればそれも防災バックに入れておきましょう。寝ている間に災害が来た場合、入れ歯をせずにそのまま出てきてしまう可能性もあります。入れ歯はすぐ作れるものでもなく、代わりになるものもないため、予備があれば準備しましょう。入れ歯洗浄剤も入れておくと清潔に保つことができます。

まとめると…
・防災バックの中に歯ブラシを人数分準備する。
・入れ歯を使用している場合、予備の入れ歯があれば準備する。洗浄剤も数個入れておく。
・歯ブラシがない場合は、ガーゼやウェットティッシュ等で拭く。
・キシリトールタブレットやガムもあると良い。
・唾液腺マッサージ

災害はいつ起こるかわかりません。
特に免疫の弱い方、肺炎リスクのある方は特に気をつけましょう。
もしもの時に備えて防災グッズの見直し、歯ブラシ等の準備もしてみてください。